【主日礼拝メッセージ 】                                                                                             2017年05月14日 

本当に大切なこと

ガラテヤの信徒への手紙5章13−15節

山岸 明牧師

  当時、すべての人が律法という教えに生きるように教育されました。その教えに一生懸命に生きる者は正しい人間、従わない者はダメ人間とされていた。それは 本来、神が願う生き方ではなく、人が神の教えを捻じ曲げて教えた、とても窮屈な生き方でした。神はパウロを通して真実を伝えました。本当に大切な事は「隣 人を自分のように愛すること」それが律法を全うすることだ。

  パウロは「隣人を愛すること」について具体的に伝えました。
1、教会の神の家族、それに属する人たちを愛するようにと言いました。「特に信仰によって家族になった人々に対して、善を行いましょう」(6:10)。私 たちが教会の兄弟姉妹に対して互いに愛し合う時、それは、この世に対して大きな証になると言いました「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわ たしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13:35)。

2、愛の実践を先延ばししていてはいけない。何故ならば「愛」が最も重要なものであるから。生活の中で優先順位の第一としなければならない。「子たちよ、 言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう」(ヨハネ一3:18)。私たちが互いの愛し合う時、そこに神のご栄光を表すことになる。 

3、正しい愛し方をする。聖書の中で最も重要な掟が記されています。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。これ が最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。隣人を自分のように愛しなさい」(マタイ22:37−39)。神を愛する事、自分を愛 する事。隣人を愛する事。これが一つに統合されていないと正しく愛する事ができません。今の社会の色々な問題、特に人間関係の行き詰まりは、この3つの愛 が分裂をしているところにあります。自分を大切にする事、隣人を大切にすることは分かります。では、神を大切にするとは具体的にはどういう事でしょうか。 それは礼拝をささげる事です。すべてはここから始まります。教会は神を愛し、隣人を自分のように愛することの実践の場なのです。