【主日礼拝メッセージ 】                                                                                                      2017年06月18日 

 「 聖霊の力(3)』

使徒言行録4章23 - 31節

山岸 明牧師

  使徒言行録を見ると、使徒たちに何かが起きるとき、そこに必ず祈りがあったことが見れます。聖霊が降ったときも祈りがあった。最初の教会が始まったときも 祈りがあった。使徒たちが主イエスの御名によって祈るとき、そこに不思議な業が起きた。それは使徒たちの力ではなく、祈りを通して神様が働いてくださって いた。

 ある日、ペトロとヨハネが足の不自由な人を癒したことが原因で逮捕・投獄される事件が起きた。翌日釈放されるとき今後「決してイエスの名によって話した り、教えたりしないようにと」(18)。脅され釈放された。ペトロとヨハネはどうしたか「さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老 たちの言ったことを残らず話した」(23)。

 彼らが最初に行ったところは仲間のいる教会でした。そこでこの一連の出来事を話し分かち合った。彼らはそれを聞いて皆で祈った。「主よ、今こそ彼らの脅 しに目を留め、あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語るようにしてください」(29)。分かち合いと祈り、ここに教会の本来の姿がある。

 また、ここに彼らの祈りの姿勢も見える。彼らが祈り求めたのは困難を取り除かれる事でも、困難から逃れる事でもなく、恐れから完全に解放されて、その困 難に立ち向かえるようになる事を求めた。祈りとは、直面している問題がどんなに大くとも、そこに目を向けるのではなく、天地をつくられた神の偉大さに目を 向け、そして、教会が御言葉を語り伝える事ができこと。

 更に、信仰者が福音を語れるようになる事です。ですから、彼らはどんな厳しい状況にあっても、恐れから完全に解放され、厳しい現実に立ち向かい、神の望 まれるように御言葉を大胆に語れるようにと祈り求めたのです。「祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大胆に神の言 葉を語りだした」(31)。彼らの祈りに神様は答えられました。私たちも大胆に御言葉が語れるように共に祈っていきましょう。


 
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