【主日礼拝メッセージ 】                                                                                                      2017年07月02日 

『変えられた人生 ヤコブ』

マタイによる福音書4章18-22節
山岸 明牧師


  ヤコブは兄弟ヨハネとともに「雷の子」と言われ、自分の思い通りにならないと怒ってしまう人でした。主イエスは何故、このような厄介な人を弟子に選ばれた のか?他のメンバーを見ても、トマス、ペトロ、ユダ、ヤコブ、ヨハネ・・・疑いと裏切り、弱さと足りなさ、どうしようもないメンバーです。しかし主は「わ たしの力は弱いところに完全にあらわれる」(コリント二12:9)と仰せられ、立派で強い者ではなく、むしろ弱い者を選んだ。そこに神の栄光が現れるため に。

 主イエスと出会う前のヤコブは人を力と怒りによって支配する生き方をしていた。そこには平安も満たしもない。そんな彼が主イエスと出会って正しい生き方 を手にした。それは今までの生き方とは正反対の仕える生き方です。ヤコブは主イエスの十字架を通して「雷の子」から「神に子」に変えられた。

 聖書に「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者に なられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。」(フィリピ2:6−8)とある。

 主イエスは神の身分に固執しないでそれを捨て僕の身分になった。誰のために、これは私の性格だから、これは私の生き方だからと言って自分に固執し、思い 通りにならないと怒ってしまうヤコブのため、私のために、命を捨て仕える者となってくださった。ヤコブは十字架の愛と赦しを経験し、人を変えることの出来 る福音を大胆に語った。結果、彼は12使徒の中で最初に殉教した。

 今、あなたが関わっている人を見てください、その人は幸せですか、その人は笑顔ですか、その人が泣いていたら、苦しんでしたら、あなたはそこで何をしま すか。その人のために何ができますか。私たちも仕える者になりましょう。人の祝福のために、私たちの時間を、財を、知恵を、経験を、思いを捧げていきま しょう。主イエスの十字架の愛と赦しを経験しましょう。そのとき私たちに仕えるという力が与えられます。

 
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