【主日礼拝メッセージ 】                                                                          2017年08月20日 

                         
             『真の教会の交わり』

                         使徒言行録8章1−8節
                              山岸 明牧師

                     
  初代エルサレムの教会では救われる人々が日々起こされ教会が成長していった。教会の成長はとても嬉しい事ですが、成長に伴い色々な問題も生じ始め、教会の 中から苦情がでてきた。そこで様々な問題を処理するために信仰と聖霊に満ちた七人が選ばれた。その筆頭がステファノであった。彼は福音を伝え不思議な業を 行っていたので逮捕され、議会で取り調べを受けた。そのとき彼は大胆に福音を語った。それを聞いた指導者たちは、彼が神を冒涜したと言って激しく怒りステ ファノに石を投げつけ殺害した。キリスト者の最初の殉教者となった。

 このステファノの殉教によって「その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。」 (8:1)このとき迫害の急先鋒となったのはサウロだった。迫害によって散らされて行った中には、主イエスを信じてまもない人たちが多かった。

 彼らは教会から宣教しなさいと命令されたわけでも、強制されたわけでもなく、伝道の訓練を受けたわけでも、計画して伝道に行ったわけでもありません。迫 害が起き突然散らされたのです。主イエスは「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりではなく、ユダヤとサマリ アの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(1:8)と仰せられた。これは、逃げた先がたまたまサマリアだったのではなく、すべてが 主イエスの導きとご計画であった。

 一方、迫害の中、エルサレム教会に残った人たちもいた(使徒たち)。彼らはステファノが殺され、自らの命も危ない中、命をかけて教会を守り、そこにとど まった。それによって信仰の拠点としてエルサレム教会が残った。教会は迫害が起きる前、賑やかで楽しい交わりがあった。しかし迫害の中にあって教会はどん な交わりがあったのか、そこでは神を求め、祈り、助け、励まし合い、教会の真の交わりが起きていた。そこに聖霊が働いてくださり、すべての教会の原点と なった。


 
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