【主日礼拝メッセージ 】                                                                          2017年10月08日 

                         
              『人生の勝利者とは』

                         ヨハネの手紙(一)5章1−5節
                              山岸 明牧師

  主イエスは仰せられた「あなたがたは世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)。主イエスの言われた 世とはどんな世か、それは真理がねじ曲げられ、正直者は“ばか”を見る世、愛よりも憎しみが勝っている世、命よりも死の方が勝っている世、光より闇が支配 している世。だが、その世を形成しているのは私自身である。

 そんな世にあって、私たちは人生の勝利者として歩みたいと願って努力している。この世で大きな勝利は収められなくても「勝ち組」に入ることで人生に勝利 したと自分を納得させられる。しかし、本当に豊かな生活を送っていれば人生の勝者なのか。また、貧しい生活を送っている者が人生の敗者なのか。私たちが単 に「勝ち組」になりたいという欲望で生きているなら、優越感と劣等感を行き来するだけで、人生は何とつまらなく寂しいものでしょうか。

 聖書が教える人生の勝利者とは「神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です」(4)私たちの信仰とは主イエスに対する絶対的な信頼です。これがこの世に勝利する秘訣なのです。

 主イエスは「わたしは世に勝利した」と宣言されたのち、とらえられ十字架に付けられ殺されました。一体何が起きたのか、それは闇が光に勝利した。悪が正 義に勝利した。死が命に勝利した。罪が愛に勝利した。人間が神に勝利した。主イエスの勝利宣言は空しく暗闇の墓に閉じ込められた。

 しかし、主イエスは三日目に墓より復活した。主イエスの勝利宣言は死んでいなかった。大逆転が起きた。正義が悪に勝利し、愛が罪に勝利した。命が死に勝 利し、主イエスが世に勝利した。このお方が私と共におられる。人生の勝利は、このお方を信頼すること。その事を心から信じるならば、例えこの世がまた、私 がどのような状況にあっても勝利の道を主イエスと共に歩むことができる。これが世に勝つという事である。「世に勝つ者はだれか。イエスを神の子と信じる者 ではないか」(5)。どうか、主イエスを信じてください。

 
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