主日礼拝メッセージ                                                                                   2018年02月11日 

                         
『ただの信者と本物のクリスチャン
エフェソの信徒への手紙5章6-20節 (p. 357) 
 渡辺 聡牧師(東京バプテスト教会)

  教会とこの世の社会は同じものなのでしょうか?実を言うと、私たちの教会の中には、権威主義だとか、ウチとソトの区別だとか、伝統主義といった、一般の社 会のなかに見られる様々な弊害が入り込んでくる危険性があります。また居心地の良さだけが目的のグループになってしまう危険性があります。しかしそうなら ないために、神からの大切な知らせがあります。

 それは、「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です」(1コリント12:27)という御言葉です。単なる人間の集まりである教 会。にもかかわらず、それはキリストの体なのです。だから教会の中心には、いつも、絶対に、イエス様にいていただかなくてはなりません。教会がこの世の社 会と決定的に違うのは、教会がイエス様の命によって動かされているということです。「あなたがたは、以前はやみであったが、今は主にあって光となってい る。光の子らしく歩きなさい」(エペソ5:8)という聖句があります。
キリストによって、今あなたは光となっています。イエス様が中心でないと「あなた」はただの「あなた」になってしまうし、教会はただの人間の社会になって しまう、つまり「ただの信者」、ただの「社会」になってしまうのです。イエス様によって救われて光とされたという喜びを忘れてしまうと、私たちの教会は 「天国行きの電車を待つ待合室でただ何もしないで待っているだけのような」教会になってしまいます。

 今、ここにいる人だけが救われていればいいんだという自分中心の教会です。しかし、イエス様は決して現状で満足しておられるような方ではありませんでし た。罪深い私たちが罪によって滅んでしまうのをただ黙って見ていることなど出来なくて、私たちの所に下って来てくださり、私たちの病んでいる所に触れてく ださり、癒してくださり、私たちの罪を解決するために十字架の上でご自分の命を投げ捨ててくださった方なのです。イエス様は、いつもアクションを起こす方 です。私たちはそのイエス様の生き様を常に教会の中心に据えていかなければなりません。


               



 
 戻る