「ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。それぞれの能力に応じて、一人には5タラント、一人には2タラント、もう一人には1
タラントを預けて旅に出かけた。早速、5タラント預かった者は出て行き、それで商売をして、ほかに5タラントもうけた。同じように2タラント預かった者
も、ほかに2タラントもうけた。しかし、1タラント預かった者は、出て行って穴を掘り主人の金を隠しておいた。さて、主人が帰ってきて彼らと清算をはじめ
た。5タラント預かった者が進み出て『ご主人様、5タラントお預けになりましたが、ご覧下さい。ほかに5タラントもうけました。』主人は言った『忠実な良
い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。』2タラント預かった者も同じでありました。
さて、問題は1タラント預かった者です。彼は進みでて『ご主人様、あなたは蒔かないがところから刈り取り、散らさないところから集められる厳しい方だと
知っていましたので、恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントを土の中に隠しておきました。ご覧下さい。これがあなたのお金です。』
*1タラントとは6000デナリオン、現在で換算すると1タラントとは約6000万円、約2タラントは1億2000万円、5タラント約3億円という事に
なる。注目したいのは1タラント、6000万を預かった人がなぜ地中に埋めてしまったのか。彼はこう言った。「あなたは厳しい方だと知っていましたので、
恐ろしくなり、土の中に隠しておきました。」
この僕の主人への思いは「厳しいお方」「恐ろしいお方」です。本当は主人が自分を信頼して大金を預けてくれた愛なるお方だと知ることができたら、地中に
埋めておく事などしなかったでしょう。この男は5タラント3億円を預けられても、その信頼に応えようとはしなかったであろう。これが神の愛をしらない人の
生き方です。
5タラントの男と2タラントの男はこの主人は愛なる主人だと知っていたので大金を使う事ができた。(神の愛を知っている人生)。「愛には恐れがない」と
ある。主人の愛に応えてタレント(賜物)を用いれば彼の才能は大きく伸びただろうと思います。タラントが多いから大きな働きができるのではなく、神の愛を
感じる事ができてこそ、タラント豊かにを用いることができるのです。