主日礼拝メッセージ                                                                                   2018年03月04日 

                         
賢く生きる

エフェソの信徒への手紙5章14−20節 
 山岸 明牧師

  今は知りたい知識や情報はいくらでも得る事ができる便利な時代です。問題はその情報を何のためにどう使うか、それが知恵です。知恵がなかったら多くの情報 を持っていても宝の持ち腐れです。また能力があってもそれを使う事が出来ない人もいれば、悪い事に使う人もいる。大事なのは賢さ、知恵です。「時をよく用 いなさい。今は悪い時代なのです」(16)とある。今はどんな時でしょう。今は良い時代だと思う人もいれば、悪い時代と言う人もいます。見方によって変わ るのです。

 パウロが見た悪い時代とは何か。当時はローマ帝国の時代、ローマの春とも呼ばれ繁栄した。インフラも整備され、経済、娯楽も栄えた。現代と変わらない便 利さ豊かさであった。しかし、主イエスを知る事、信じる事、従って行く事において、また教会が使命を果たす事においては悪い時代であった。迫害があり、豊 かさの中に人々は目がくらみ快楽や欲望に捕らわれていった。

   悪い時代のメッセージは何か、神など必要ない。自分は自分でやっていける。神がいなくても人間の力で幸せを勝ち取れる。賢い人はその時を見分ける事ができ る。なぜか神の価値観で世を見ていくから「主の御心が何であるかを悟りなさい」(17)とあるが、神の御心で見ていくとき、私たちは正しい判断ができる。 悪い時代というのはチャンスが無いから悪い時代なのではなく、悪い時代だからこそチャンスはたくさんある。主イエスを信じる事においても悪い時代だからこ そ、主イエスを宣べ伝えるチャンスがある。これが賢い者の判断です

  見える物だけを頼りにして生きていったらどうなるか、絶対と言えるものがなかったら“くらげ”のようにふわふわと漂うだけ。今の時代、満たされない心の隙 間を何かで埋めようと人々は探し求めている、何で埋めたらよいのか分からないけど探し求めている。あなたの心を満たすのは、便利な時代でもない、物でもな い、親でもない、恋人でもない、子どもでもない、主イエスだけが私を満たしてくださる。悪い時代だからこそ、私たちは光の子として歩むのです。そして主イ エスが仰せられた最高の教え「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛すること」。そうです、愛する事が最高の賢い生き方なのです。

               



 
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