神が歴史の中で起こされた「どんでん返し」はたくさんあるが、今日は3つの「大どんでん返し」を紹介します。
最初のどんでん返しは主イエスの「十字架の死」です。主イエスは神の子・救い主としてこの世に来られた。その神の子が十字架につけられた。なんと弱々し
い救い主であろうか。多く者が主イエスをののしった。「神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」神の子なら奇跡を起こせ。しかし、
主イエスは十字架から降りることなく命を捨てられた。主イエスを信じていた人々にとって、まさかの「大どんでん返し」だった。
次なる「大どんでん返し」は主イエスの復活である。復活が嘘か本当か、その事を一番知っているのは弟子たちである。十字架の恐怖に怯える弟子たちが復活
の主イエスに出会った。その後、弟子たちは「わたしたちは見たこと聞いたことを語らずにはいられないのです。」と言って福音を伝え殉教していった。嘘の為
に命をかける人などいません。復活は科学の問題でも、医学的な問題でも、常識の問題でもありません。これは信仰の問題、信じるか、信じないかです。パウロ
は言った。「キリストが復活しなかったのなら、私たちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」(Tコリント15:14)。
最後の「大どんでん返し」は、ローマ帝国が392年にキリスト教を国教としたこと。向かうところ敵なしのローマ帝国が分裂、312年皇帝コンスタンチヌ
スと敵軍との最後の決戦の前夜、空に十字架が映し出され、その下に「この印で勝利せよ」との文字があり、皇帝と全軍の兵士が見たと言う。そしてこの戦いに
勝利した。その後、皇帝はクリスチャンたちへの迫害を悔い改め313年洗礼を受け、キリスト教を認めた。(ミラノ勅令)。主イエスを十字架に付け、この世
からクリスチャンを抹殺しようとしていた国が、キリスト教を国の宗教とした。これが私たちの信じる神、歴史を支配しておられる神、その神が私の人生にも介
入してくださり、最高の大どんでん返しを起こしてくださる。