人
生にはやっかいで面倒な事がある。その最もたるものは人間関係だ。人間関係が悪くなってくるとどうしても相手を変えようとしてしまう。相手が変わったら自
分も状況も変わるのではないかと錯覚する。しかし、過去と相手は変えられないと言います。ではどうすれば良いのでしょうか、それは自分が変わること、自分
が変われば状況が変わる。
聖書に「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」(31)との黄金律がある。しかし、私にとって嬉しい事でも、相手にとっては嫌な事もある。
この黄金律にはどんな意味があるのでしょうか。私がしてもらって嬉しいこと、相手も喜ぶこととは、それは認めてほしい。理解してほしい。赦してほしい。聞
いてほしい。これは誰でもしてほしい愛の行為です。
パウロは言った。「だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。できれば、せめてあなたがたは、すべての人たちと平和
に暮らしなさい」(ローマ12:17‐18)相手が私に対し心無い事を、傷つくことを言ったとする。あなたはどうしますか?それ以上の悪口、嫌がらせ、無
視、暴力で対抗しますか? パウロは励ましを持って言う。「悪に負けることなく、善を持って悪に打ち勝ちなさい」(ローマ12:21)。
どうしたら善をもって悪に打ち勝つことができるのか。
神の愛を心に留めることです。私が神に愛されている事が分からないと、善をもって悪に勝利することはできません。「神は独り子をお与えになったほどに、世
を愛された」(ヨハネ3:16)とある。愛される価値のない私のためにご自分の命を十字架で犠牲にしてまで私を愛された主イエスを信じ受け入れること。
悪に勝利するには相手を見ていてはだめです。私たちが見るべきところは主イエスです。「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですか
ら、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。互いにしのびあい、責めるべきところがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくだ
さったように、あなたがたも同じようにしなさい。これらすべてに加え、愛を身に着けなさい、愛は、すべてを完成させるきずなです」(コロサイ3:12−
14)。今日から良い人間関係を築いていくための第一歩を踏み出そう。