主日(アドベント第2週)礼拝メッセージ
2020年12月06日
「コロナへの視点を変えてみる」
山岸 明牧師
創世記7章16節
「神が命じられたとおりに、すべて肉なるものの雄と雌とが来た。
主はノアの後ろで戸を閉ざされた。」
新型コロナウイルスにより、私たちを取り巻く環境は大きく変化し、先の見えない不安と恐怖に大きな
ストレスを抱え生活をしています。私たちにとって一日 も早く終息させたいコロナですが、一方でこの新型コロナを喜び、歓迎しているものもある。それは自然界です。大気汚染が下がり、水質も向上し、動植物が息 を吹き返している。見方を変えて見ると人間にとって最悪なことが、自然界にとっては最善となっている。そこに神様のメッセージが隠されている。
次に、コロナ禍にあっての教会は。
創世記の「ノアの箱舟」の物語では「主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計らっているのをご覧になって、地上に人を造ったことを後悔 し、心を痛められた。」(6章5節)神は人を造った事を後悔し、すべてを洪水で拭い去ろうとした。神は洪水を起こす前、ノアに箱舟を造らせ、彼の家族、神 が選んだ動物の(雄と雌)だけを舟に乗せ生き延びさせようとした。ノアは言われるままに舟を造り、全てのものを乗りこませた。最後に戸をしめたのはノアで はなく神であった。「主はノアの後ろで戸を閉ざされた」(16)。
洪水から命を守るために箱舟の戸を閉める権限はノアではなく、神にあったのです。ノアは主が扉を閉められるまで、ひたすら出て行って他の命に寄り添い、 神の言われるものを呼び集めていた。同じように教会の扉は、私たちが閉ざすのではなく、神が閉ざされるということ。それまでは誰に対しても教会は開かれて いなければなりません。
最後に、コロナ禍にあっても回復へと向かっている。
ノアは流されるまま、舟の窓から空を見上げ、どうなるのか分からない現実の中で、ひたすら神を仰いだと思う。神はノアを御心にとめられ、新しい大地を用意 されていた。(8:)同じように、神は教会という箱舟を見守りながら回復へと向かわしてくださっている。問題はどこに回復していくのか?それはコロナ以前 の生活に戻ることではなく、罪のなかったときの神との良き関係に戻ること、そのために主イエスが来てくださった。それがクリスマスです。
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