こ
の世は神などいらぬと、神を否定する世界です。その中で私たちは神の御心を行い、神を証していくのです。クリスチャンはこの世(肉の世界)にあって霊に生
きる者であります。そこでパウロは「どのようなときでも霊に助けられて祈りなさい」と言われた。それは聖霊の力なくして神の御心を行うことも証しすること
もできないからです。
パウロは牢獄の中から手紙を書き、エフェソの信徒たちに送りました。明日、処刑されるかも知れないという大変危険な状況の中にあって、パウロの心境は不安
や恐れもあった。しかし、それ以上にパウロを苦しめたのは、神の御心である福音を語れないこと、それはパウロにとって耐えがたい痛みでった。
聖霊は神の御心を知っています。その霊に導かれたパウロの祈りは「福音の神秘を大胆に示すことができるように、わたしのためにも祈ってください。わたしは
この福音の使者として鎖につながれていますが、それでも、語るべきことは大胆に話せるように、祈ってください。」でした。
パウロの祈りのリクエストは牢獄の中で生活が守られるようにとか、繋がれている鎖が取れて解放されますようにとか、体調が守られますように、番兵が優しく
してくれるようにではなかった。牢獄の中にあっても、鎖につながれていても、福音を大胆に語れるようにとの祈りのリクエストであった。(19-20)
今日、私たちが霊に導かれ祈りを通して教えられたことは、神を否定するこの世にあってクリスチャンとして使命を果たすことができるように祈り願うこと。聖
霊に助けられ祈りつつ、生活の中で霊の実を結び、神を証することができるように他者のために祈り、また私のためにも祈ってもらうこと。
悪魔の誘惑に負けないで、信仰に堅く立ち、福音を伝える使者として用いられるように。私もあなたも霊的に成長し、み言葉を実践できますように、愛すること
ができますように、赦すことができますように、主に忠実に仕えることができますように、神の御心を行うことができるようにと、あなたのために祈ります。そ
して、わたしのために祈ってください。祈り、祈られることです。