「仙川教会は地域のオアシスとなれるか」
山岸 明牧師
ヨハネによる福音書7章37節
「祭りが最も盛大に祝われる終の日、イエスは立ち上って大声で言われた。
渇いてる人はだも、わたしのところに来飲みなさい。」
ビジョンシリーズ4回目「主に結ばれる場づくり」です。「場づくり」にとっ
て大切なことは人と人とのつながりです。その中で居場所を見つけ、新しい生き方を創造する。主イエスの歩みも群衆のニーズに合わせ「場づくり」をした。罪
人と一緒に食事をする場づくり、友なき人の友となる場づくり、病に苦しむ人々の癒しの場づくり、場所は家であったり、山の丘の上であったり、様々なところ
が「場づくり」の場となったが、主イエスが大切にされたのは人々のつながりであった。
私たちが目指す場づくりは「主に結ばれる場づくり」です。砂漠のような都会の中で、疲れをいやし、心に安らぎを与えてくれる憩いの場、人々との交わりの
場、ここで主に結ばれ、神に愛されていることや、自分の存在する意味を知り、自分らしく生きれる場所、教会はそのような地域のオアシスとなりたい。
ある記事にこう書かれていた。コロナウイルスの影響で貧困率はあがり、自殺率もあがった。しかし教会は何も発信できなかった。教会はあってもなくても分
からない存在だった。そして最後にこう書かれていた。私たちはここで一度立ち止まり教会を見直してみよう、地域の中での教会とは何だろうか?
不自由になって初めて見えてくるものがある。教会は今までは皆で集まって礼拝をささげてきた。今はコロナでそれができない、教会にとっては寂しく辛いこ
とです。でも私たちがもっと心を痛めなければならないことは、教会は社会の中で、地域の中で、あってもなくても分からない存在なのかということ。
魂の飢え渇きを覚えている人々がいる、今では日々の糧にも飢えている人たちもいる、主イエスは立ち上がって大声で言われた。「渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から「生きた水が川となって流れ出るようになる。」(ヨハネ7:37‐38)私たちも声を大にして叫びたい。渇いている人は誰でも来てください。ここに生きた水があります。お腹のすいている人は来てください。食べ物があります。教会は地域のオアシスとなりたい。