主日礼拝メッセージ                                                                          2021年09月26日 

苦しい決断には価値がある

山岸 明牧師

ルカによる福音書5章5節
「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、

何もとれませんでした。
しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう。」


  私たちは毎日、何かを選択し、決断をしながら生きています。そこには小さな決断から大きな決断もあります。その決断が間違っていること、幻滅すること、失 敗に終わることもあります。しかし、信仰による決断は主がすべてを益に変えてくださいます。「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちに は、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:28)

 さて、主イエスがガリラヤ瑚に立っておられると、神の言葉を聞こうとして群衆が主イエスの周りに集まった。その時ペトロは一生懸命に綱を洗っていた。ペ トロにとっては、神の言葉とか信仰よりも、魚一匹獲るほうが大切であった。皆が主イエスに神の言葉を求めている時に、ペトロは背を向けていました。
そんなペトロが、どうして信仰に入り、主イエスの弟子になったのか、それはペトロが、主の招きに応えて小さな決断をしたことが始まりであった。主イエスは ペトロに「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。ペトロは「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、 お言葉ですから、網を降ろしてみましょう。」と言って網を降ろすと、おびただしい魚を得ることができた。(5-6)

 ペトロは疑いつつも主イエスのお言葉に従う決断をした。それは小さな決断であったが、その招きに応えてみると、現実が動き、道が開かれた。漁師のプロが 夜通し漁をしても何も取れなかった。だから無理だと諦めていた。だが従ったときに、動くはずのない現実が動いたのです。神の言葉をただ眺めていても、熱心 に観察しても何も出てきません。聞いて、従い、行ってみるとき、私たちの信仰生活は開かれていくのです。

 「わたしについて来なさい。」との招きの言葉は、従う者を、決して見捨てず、絶対に裏切らない。あなたを祝福し、あなたの人生を豊かなものにする、その 約束の招きです。ですから「今日、あなたたちが神の声をきくなら、神に反抗したときのように、心をかたくなにしてはならない。」(へブライ3:15)ので す。主イエスに従う決断には大きな価値があることを覚えましょう。

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