主日礼拝メッセージ                                                                2022年05月22日 

油断は禁物

山岸 明牧師

「セムとヤフェトは着物を取って自分たちの肩に掛け、
後ろ向きに歩いて行き、父の裸を覆った。
二人は顔を背けたままで、父の裸をみなかった。」
創世記19
章18-27節 (旧約 page 12)



 箱舟を下りたノアは農夫となり、ぶどう畑を作った。あるときノアはぶどう酒を飲んで酔ってしまい、天幕の中で裸になるという失態をしてしまった。その失態のことで兄弟の中で対応が分かれ、ある者は呪いを受け、ある者は祝福を受けた。

 お酒が原因で失態をしたり、周囲に不快な思いや迷惑をかける場合もあります。また、お酒による事件、事故などで仕事を失い、家族を失い、信頼を失い、体 まで悪くして、一生を台無しにするケースもあります。自分は大丈夫、これが危険です。油断は禁物(甘く見ない事)、酒は飲んでも飲まれるな。

 さて、問題はここからです。息子のハムは父ノアが酒に酔い裸になっている姿を見て、その失態を他の兄弟に告げた。(リークした)これが問題なのです。酔 いから覚めたノアはこのことを知って、息子ハムとその子孫を呪った。聖書には「悪口を言い歩く者は秘密をもらす。誠実な人は事を秘めておく。」(箴言 11:13)、「秘密をばらす者、中傷し歩く者、軽々しく唇を開く者とは交わるな。」(箴言20:19)と、聖書は陰口や秘密をばらす者には厳しい言葉を 持って迫ります。あるデーターによると、人が噂話や陰口を言うとき、それを聞いた人は誰が嫌になるかと言うと、噂話や陰口を言われている、その人ではな く、陰口を言っている人、噂話をしている人のことを嫌いになるそうです。このくらいなら大丈夫だろうと、油断は禁物(甘く見ない事です)

 弟のハムから父の失態を聞かされたセムとヤフェトはどうしたか。「セムとヤフェトは着物を取って自分たちの肩に掛け、後ろ向きに歩いていき、父の裸を 覆った。」(23)セムとヤベは父ノアの恥を覆ったのです。欠点を見なかった。あの人はこうだ、ああだとつぶやかなかった。これは愛の行為です。「憎しみ はいさかいを引き起こす。愛はすべての罪を覆う。」(箴言10:12)うわさ話や陰口は関係を壊していきます。争いを引き起こしていきます。しかし、「愛 は多くの罪を覆う。」(ペトロ一4:8)とあるように、私たちは互いに愛し合い、赦し合い、弱さを補い合って生きるのです。そのためにも祈りが必用です。 生活の中でしっかりと祈りの時間を整えましょう。
 
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