イエスは捕えられ、総督ピラトの前に立たされ尋問された。ピラトが「お前がユダヤの王なのか。」と聞くと、主イエスは「わたしが王だとはあなたがたが言っていることです。わたしは真理について証をするために生まれ、この世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。ピラトは言った。真理とは何か。」(37・38) 一切の権力をその手に握っている最高司令官のピラトが、目の前に手錠をはめられ、鞭打たれ、見るに忍びないほど、ぼろぼろのお姿で立っている主イエスに向かって、問わざるを得なかった「真理とは何か。」という問い。
私たちは日々の生活で真理というものを意識したり、真理について感心を持つことは少ない。私たちの関心は目の前にある生活の事や将来のことが中心です。し
かし、肉眼では見えませんが、真理は私たちの生き方に深く関わってくるものです。「真理」を辞書で見ると
“永遠に変わらない真実、まこと”である。では、聖書は真理を何と言っているか?主イエスは仰せられた。「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)。 人の道、真理、命、これは人類がずっと探し求めてきたものです。人はどう生きるべきか。永遠に変わることのない真実があればそれは一体何なのか、命とは何か、死とは何か、その答えは主イエスが持っていて、主イエスがそのすべてを明らかにしてくださった。「わたしは真理について証をするために生まれ、この世に来た。」
私たちはイエス・キリストが真理であることを知りました。でも神様が私たちに望んでおられるのはそれだけではありません。次のステップがあるのです。それ
は、その真理を受け入れる事、本物の愛を、正しさを受け入れる事、そして真理であるイエス様の変わらない愛と正義の中に生きていくことです。世界は今揺れ
ています。揺るがないものは何かを探し求めています。永遠い変わらない真理、それはイエス・キリストであることを宣べ伝えていきましょう。