新年主日礼拝メッセージ                                                                        2023年1月1日



メッ セージ 『
出来ることを行おう

 
  

山岸 明牧師

聖書:マタイによる福音書7章25節 _
「雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、
倒れなかった。岩を土台としていたからである。」 _

_
 二人の人が家を建てた。そこに嵐がやって来て家を襲った。一人が建てた家は倒れずに無事だったが、もう一人の建てた家は倒れかたがひどかった。何が違っ ていたのか。賢い人は岩を土台としていたが、愚かな人は砂を土台としていた。つまり家の土台が違っていたのです。どんなに大きく、美しい建物でも土台に問 題があれば、やがて建物全体が傾いて倒れてしまいます。

  二人の建てた家とは、私たちの人生を表しています。岩の上に家を建てようが、砂の上に家を建てようが、見てくれは同じです。多くの場合、砂の上に建てた家 の方が、おしゃれで素敵なたたずまいかも知れません。どちらの家にも同じように雨や風が吹き付けます。私たちの人生も、病気になったり、事故にあったり、 思いがけない苦難が襲ったりしますが、立つか、傾くか、倒れるか、それは土台によって決まるのです。

  皆さんは何を人生の土台としていますか?自分の力でしょうか。財産でしょうか。それらのものが本当に人生の「岩」となるでしょうか。聖書はこの世のもの は、すべて一時的なものであると教え、いつか消えてなくなるものなのです。世の物を人生の土台にすることは、まさに「砂」の上に自分の家を建てるようなも のです。私たちは、人生における嵐や洪水に襲われても、立ち続ける事が出来るように「岩」の上に、自分の人生を建てなければならないのです。 _

 その「岩」とは何でしょうか。それは私たちの罪のために十字架で死んで下さり、復活してくださったイエス・キリストです。私たちは世に勝利された主イエスを土台として共に人生を築き上げていくのです。また確かな人生を築き上げて行く中で大切なことは御言葉の実行です。「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている」(マタイ7:24)。実行とは出来る事をすることであり、出来ない事をすることではありません。出来ないことを探すのではなく、出来ることを探して生きるのです。