主日礼拝メッセージ 2023年1月22日
初代教会は迫害の中でも少しづつ成長し弟子の数も増えていった。人数が増えると当然に問題も増えて来る。だが、その問題をひとつひとつ乗り越えること
によって教会は成長していきます。初代教会にも大きな問題が度々起こりました。あるときギリシャ語を話すユダヤ人から、ヘブル語を話すユダヤ人たちに対し
て苦情がでた。それは「日々の食事の分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじられていたからである。」という問題です。やもめ(未亡人)とは、経済的に困
窮している人です。
苦情を聞いた使徒たちはどうしたか。まずは問題に対して迅速に対応した。早速、教会員たちを集めて次のような提案をした。彼らの中から「霊と知恵に満ちた
評判の良い人」を7人選び、彼らにその働きを任せよう。これが教会最初の執事であり、教会が組織化されていった最初だと言われています。
彼らはなぜこのようなことをしたのか。それは使徒たちが「祈りとみ言葉の奉仕に専念するため」であった。彼らが本来すべきであった神のみ言葉を語ることがおろそかになるのはよくないと考えたのです。
教会が第一のものを第一とし、使徒たちが祈りとみ言葉に専念できるようにした結果、「こうして、神のことばはますます広まり、弟子たちの数はこうしてエル
サレムで非常に増えていき、祭司も大勢この信仰に入った。」(7)とある。教会の業は、何の理由もなしに伸びていくものではなく、伸びていくにはそれだけ
の理由がある。信徒たちが礼拝とみ言葉の奉仕に専念できるように、教会の一人ひとりがその役割を果たしていくことが教会本来のあり方なのです。
教会にはできるだけトラブルや問題がない方が良いと思うが、問題があるかないかということよりも、その問題に取り組む中で主が教え、導いておられるメッセージをしっかりと受け止めることによって、教会が強められていくことを知ることです。