【アドベント第3週礼拝 】                             2013年12月22日 

 『光と出会うクリスマス』 

ヨハネによる福音書1章1-5節

山岸 明牧師

 クリスマスの最大の意義は主イエスとの出会いです。あなたの罪をゆるし、あなたの傷ついた心を癒し、あなたに勇気と希望の人生を与えるために、この世に神の子が人間になられて来てくださった。それがクリスマスです。「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」(ヨハネ1:1)。であれば、私たちの人生の歩みは神の言を聞く事から始まり、そこから人生が導かれなければなりません。

 マリアのもとに天使が現れ「おめでとう、恵まれた方。主はあなたと共におられる」(ルカ1:28)と言った。マリアはこの言葉に戸惑い一体何のことかと考え込んだ。初めに神の言があったのです。続いて「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい」(1:31)tと仰せられた。それを聞いたマリアは、そんな事は絶対にありえない。これは何かの間違い、なぜならば、マリアには身に覚えがないからです。「マリアは天使に、どうしてそんなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに」(1:34)と言った。この説明のつかない出来事はマリアの人生を狂わせ,絶望へと追いやったのです。

 私たちの人生にもマリアと同じように願いとは裏腹な出来事がしばしば起こり人生を狂わせます。そんな思いもかけない状況の中で、天使は言いました。「神にできないことは何一つない」(ルカ1:37)。それを聞いたマリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(1:38)と言った。これが神の言に対するマリアの応答でした。神の希望に生き、神の約束を信じる人は、たとえ行き詰まり、八方ふさがりとなったとしても、神に不可能はない、神は何でもお出来になる、そんな確信の中で力強く歩むことが出来るのです。「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう」(1:45)。主イエスよ来てくださり感謝します。