【主日礼拝 】 2014年3月9日
「ローマ信徒への手紙」の最初と最後にある「挨拶」から、パウロがいかに人間関係を大切にしていたかが良く分ります。書店に行きますと人間関係を良くするための本がたくさん出ています。これは、人間関係がいかに難しいかということです。今、多くの人が人間関係に苦しみ、悩み、心を痛めていますが、パウロは2000年前に人間関係の大切さを知ると共に、また、人間関係を良くするためのポイントを知っていました。
その一つは『挨拶』です。挨拶ひとつで、その人の人柄や人間性が見えたり、普段の生活態度が挨拶に現れます。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「お元気ですか」「ありがとうございます」「感謝しています」「お疲れ様でした」これは相手に対する気遣いでもあり、そして、あなたの存在を大切に思っています。その意志の表れでもあります。“たかが挨拶”“されど挨拶”です。
挨拶は人間関係にとってとても大切なコミュニケーションの入り口です。主イエスは神様と私たちの関係が大切なように、人と人との関係も大切である事を教えています。「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛しなさい」(マタイ22:33)。パウロはローマ信徒への手紙の最後に27名の名前をあげて感謝の挨拶をしています。もし、パウロが人生において感謝の挨拶をするとしたら一体どのくらいの人数になるでしょうか。私たちも人生を振り返って何人に感謝ができるか数えてみてください。
挨拶も愛の行為の一つです。人間関係の中で私から愛する事「挨拶」を始めます。愛はどんなに黙想しても、論じてみても、どんなに学んでもできるものではありません。愛は、愛することによってのみ成長していきます。初めは傷ついたり、理不尽を覚えるかも知れません。もう嫌だと思うかもしれない。しかし、神様に愛されている事を信じ、「挨拶」から人間関係を築いていって見てください。愛の業は必ず育ち、ついには相手との関係の中で豊かな実を結びます。
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