【主日礼拝 】                                     2014年10月5日 

   楽観的に生きてみたら』      

エフェソの信徒への手紙3章14−21節

山岸 明牧師

  ある調査によると、人生を楽観的に生きたいと思っている人がほとんどだそうです。しかし、現実には人生を悲観的に生きている人が多いそうです。皆さんはど うですか。『楽観的』を辞書で見ると『物事をうまくゆくものと考えて心配しない事』とあります。現実の世界で、このように楽観的に生きられたらどんなに素 晴らし事でしょう。

 聖書に、主イエスと弟子たちが舟に乗り向こう岸に向かう途中、突然激しい嵐が起こり舟が波にのまれそうになった記事が記されています。弟子たちは恐れて 「主よ、助けてください。おぼれそうです」と叫んだ。そのとき一緒にいた主イエスは寝ておられた。主イエスの思いは『どうにかなる』ではなく、この舟は向 こう岸に着くと確信していた。主イエスは弟子たちに「あなたの信仰はどこにあるのか」と仰せられた。(ルカ8:25)これは、私たちがこの荒波の世を楽観 的に生きるには「信仰」が必要だということです。

 パウロはこの手紙の中で「人の知識をはるかに超えるキリストの愛を知ることができますように」(19)。更にキリストの計り知れない「愛の広さ、長さ、 高さ、深さがどれほどであるかを理解することができるように」(18)と祈っています。私たちの知識をはるかに超えた神の深い愛、それは「神は、その独り 子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネ3:16)とあるように、主イエスが私たちの罪の救いのために十字架で命を捨ててくださった。そし て、この愛が無条件で、すべての人々に注がれていること。

 だが、残念なことに、私たちはこの偉大な愛を受け止める事ができないのです。故に、パウロは神の前にひざまずき、この愛を受け止める事ができるように 「内なる人を強めてください」と祈った。更に「信仰によってあなたがたの内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根差し、愛にしっかりと立つ者としてく ださるように」(17)と祈るのです。内なる人が強くなる秘訣は主イエスが私の内に住んでくださり、この方によって強められ、満たされること。そして、そ の愛にしっかりと立つこと、それによって私たちは楽観的に生きることができるのです。

 
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