待降節第3週・主日礼拝メッセ−ジ要約】                         
2005年12月11日
待望の主は来られる
マラキ書 3章1−5節フィリピの信徒への手紙4章4−9節
メッセージ 高橋淑郎牧師 

預言者マラキは、「あなたたちが待望している主は突如、その聖所に来られる。見よ、わたしは使者を送る。彼はわが道を備える。」と告げます。使者とは福音書に見るバプテスマのヨハネです。ヨハネの仕事は人々を悔い改めに導き、救い主を受け入れさせることですが、それは権力者の意に沿わず、投獄されました。イエスに対する確信が揺らいだのか、人を通して、「来るべき方(救い主)はあなたですか。」と尋ねました。イエスは、「わたしに出会う者が受ける恵みと幸いを報告せよ。」と答えました。ヨハネはこの言葉で確信しましたから、最後まで権力者に対して妥協の道を選ぶことをしなかったのです。

もう一人、福音の使者として立てられた人がいます。使徒パウロです。彼もまた福音のために獄に囚われの身となりましたが、彼にはイエスに対する疑いはありません。むしろ、「どんなことでも思い煩うのをやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」(フィリピ4:6)と勧めています。

主イエスを想起しましょう。全ての人に罪からの解放を告げながら、その道は十字架の死に続くものでした。命にいたる救いをもたらしながら、御自分を救うことのために一分一秒も用いなかったのです。

これがクリスマスを祝うということです。バプテスマのヨハネも使徒パウロも、十字架のキリストの道を踏みしめながら、罪びとを清めて聖所とし、宿ってくださるイエス・キリストに出会いました。 あなたも、あなたの今が辛く、孤独で、理解困難な問題と直面しているとしても、主を仰ぎ見て下さい。平和の神であり、救い主イエスはあなたを聖所とし、あなたの中に宿って下さるのです。