ダニエル書11章は、ダニエル以後のペルシャについて預言したものです。
1−4節:ペルシャとギリシャ、5−9節:プレイマイオスとセレウコス、10−13節:軍備拡大をするプレイマイオスとセレウコス、14−19節:イスラエルの介入、20−35節:アンティオコス・エピファネスの台頭、以上のことはすでに歴史上の事実として起こったことです。
2.現代に生きるダニエルの預言
それでは、2006年に生きる私たちにとってダニエルの預言は無意味なものなのでしょうか。そうではありません。ダニエルは、歴史の先の先まで見通し、36−39節で「反キリスト」の出現を預言しています。
3.反キリストの姿
反キリストは、次のような姿で現れます。
「あの王はほしいままにふるまい、いよいよ驕り高ぶって、どのような神よりも自分を高い者と考える。すべての神にまさる神に向かって恐るべきことを口にし、 怒りの時が終わるまで栄え続ける」(36節)「代わりに、先祖の知らなかった神、すなわち砦の神をあがめ、金銀、宝石、宝物でこれを飾り立てる」
(37節)「強固な砦の数々を異国の神に頼って攻め、気に入った者には栄誉を与えて多くの者を支配させ、封土を与える」(38節)
4.偶像礼拝
反キリストは、自分が神であるかのように振る舞います。人間が神になるということです。しかし、それは錯覚にしか過ぎません。なぜなら、必ず滅びていくからです。滅びていくものを神とすることを「偶像礼拝」と言います。
5.身近な偶像礼拝