聖書・Bible(新共同 訳・聖書から)を読もう。  

    引用:聖書 新共同訳:(c)日本聖書協会 Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
         (c)共同訳聖書実行委員 Executive Committee of The Common Bible Translationから

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創世記 1章1-5節

◆天地の創造
1:初めに、神は天地を創造された。
2:地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。
3:神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
4:神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、
5:光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
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創世記 3章1-24節

  1:主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」
  2:女は蛇に答えた。「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。
  3:でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」
  4:蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。
  5:それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」
  6:女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べ た。
  7:二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。
  8:その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、
  9:主なる神はアダムを呼ばれた。「どこにいるのか。」
 10:彼は答えた。「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。」
 11:神は言われた。「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
 12:アダムは答えた。「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」
 13:主なる神は女に向かって言われた。「何ということをしたのか。」女は答えた。「蛇がだましたので、食べてしまいました。」
 14:主なる神は、蛇に向かって言われた。「このようなことをしたお前は/あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で/呪われるものとなった。お前 は、生涯這いまわり、塵を食らう。
 15:お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に/わたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕き/お前は彼のかかとを砕く。」
 16:神は女に向かって言われた。「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め/彼はお前を支配す る。」
 17:神はアダムに向かって言われた。「お前は女の声に従い/取って食べるなと命じた木から食べた。お前のゆえに、土は呪われるものとなっ た。お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。
 18:お前に対して/土は茨とあざみを生えいでさせる/野の草を食べようとするお前に。
 19:お前は顔に汗を流してパンを得る/土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。」
20:アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。
21:主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。
22:主なる神は言われた。「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者と なるおそれがある。」
23:主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。
24:こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。
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創世記 12章1-9節
アブラムの召命と移住

 
1:主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れてわたしが示す地に行きなさい。
  2:わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。
  3:あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」
  4:アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。
  5:アブラムは妻のサライ、甥のロトを連れ、蓄えた財産をすべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。
  6:アブラムはその地を通り、シケムの聖所、モレの樫の木まで来た。当時、その地方にはカナン人が住んでいた。
  7:主はアブラムに現れて、言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。」アブラムは、彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
  8:アブラムは、そこからベテルの東の山へ移り、西にベテル、東にアイを望む所に天幕を張って、そこにも主のために祭壇を築き、主の御名を呼んだ。
  9:アブラムは更に旅を続け、ネゲブ地方へ移った。
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創世記 16章1-16節
  ◆ハガルの逃亡と出産
1:アブラムの妻サライには、子供が生まれなかった。彼女には、ハガルというエジプト人の女奴隷がいた。
2:サライはアブラムに言った。「主はわたしに子供を授けてくださいません。どうぞ、わたしの女奴隷のところに入ってください。わた
しは彼女によって、子供を与えられるかもしれません。」アブラムは、サライの願いを聞き入れた。
3:アブラムの妻サライは、エジプト人の女奴隷ハガルを連れて来て、夫アブラムの側女とした。アブラムがカナン地方に住んでから、十年後のことであった。
4:アブラムはハガルのところに入り、彼女は身ごもった。ところが、自分が身ごもったのを知ると、彼女は女主人を軽んじた。
5:サライはアブラムに言った。「わたしが不当な目に遭ったのは、あなたのせいです。女奴隷をあなたのふところに与えたのはわたしなのに、彼女は自分が身 ごもったのを知ると、わたしを軽んじるようになりました。主がわたしとあなたとの間を裁かれますように。」
6:アブラムはサライに答えた。「あなたの女奴隷はあなたのものだ。
好きなようにするがいい。」サライは彼女につらく当たったので、彼女はサライのもとから逃げた。
7:主の御使いが荒れ野の泉のほとり、シュル街道に沿う泉のほとりで彼女と出会って、
8:言った。「サライの女奴隷ハガルよ。あなたはどこから来て、どこへ行こうとしているのか。」「女主人サライのもとから逃げているところです」と答える と、
9:主の御使いは言った。「女主人のもとに帰り、従順に仕えなさい。」
10:主の御使いは更に言った。「わたしは、あなたの子孫を数えきれないほど多く増やす。」
11:主の御使いはまた言った。「今、あなたは身ごもっている。やがて
あなたは男の子を産む。その子をイシュマエルと名付けなさい/主があなたの悩みをお聞きになられたから。
12:彼は野生のろばのような人になる。彼があらゆる人にこぶしを振り
かざすので/人々は皆、彼にこぶしを振るう。彼は兄弟すべてに敵対して暮らす。」
13:ハガルは自分に語りかけた主の御名を呼んで、「あなたこそエル・ロイ(わたしを顧みられる神)です」と言った。それは、彼女が
「神がわたしを顧みられた後もなお、わたしはここで見続けていたではないか」と言ったからである。
14:そこで、その井戸は、ベエル・ラハイ・ロイと呼ばれるようになった。それはカデシュとベレドの間にある。
15:ハガルはアブラムとの間に男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだ男の子をイシュマエルと名付けた。
16:ハガルがイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳であった。
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創世記 22章1-14節

◆アブラハム、イサクをささげる

1:これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、
2:神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ 物としてささげなさい。」
3:次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。
4:三日目になって、アブラハムが目を凝らすと、遠くにその場所が見えたので、
5:アブラハムは若者に言った。「お前たちは、ろばと一緒にここで待っていなさい。わたしと息子はあそこへ行って、礼拝をして、また戻ってくる。」
6:アブラハムは、焼き尽くす献げ物に用いる薪を取って、息子イサクに背負わせ、自分は火と刃物を手に持った。二人は一緒に歩いて行った。
7:イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。
「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
8:アブラハムは答えた。「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。
9:神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。
10:そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。
11:そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、
12:御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子であ る息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」
13:アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに 焼き尽くす献げ物としてささげた。
14:アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。そこで、人々は今日でも「主の山に、備えあり(イエラエ)」と言ってい る。
15:主の御使いは、再び天からアブラハムに呼びかけた。
16:御使いは言った。「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、
17:あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂
のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。
18:地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」
19:アブラハムは若者のいるところへ戻り、共にベエル・シェバへ向か
った。アブラハムはベエル・シェバに住んだ。

◆ナホルの子孫
20:これらのことの後で、アブラハムに知らせが届いた。「ミルカもまた、あなたの兄弟ナホルとの間に子供を産みました。
21:長男はウツ、その弟はブズ、次はアラムの父ケムエル、
22:それからケセド、ハゾ、ピルダシュ、イドラフ、ベトエルです。」
23:ベトエルはリベカの父となった。ミルカは、アブラハムの兄弟ナホルとの間にこれら八人の子供を産んだ。
24:ナホルの側女で、レウマという女性もまた、テバ、ガハム、タハシュ、マアカを産んだ。
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創世記 23章1-14節

1:これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、
2:神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼 き尽くす献げ物としてささげなさい。」
3:次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。
4:三日目になって、アブラハムが目を凝らすと、遠くにその場所が見えたので、
5:アブラハムは若者に言った。「お前たちは、ろばと一緒にここで待っていなさい。わたしと息子はあそこへ行って、礼拝をして、また戻ってく る。」
6:アブラハムは、焼き尽くす献げ物に用いる薪を取って、息子イサクに背負わせ、自分は火と刃物を手に持った。二人は一緒に歩いて行
った。
7:イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。「火と薪 はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
8:アブラハムは答えた。「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。
9:神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。
10:そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。
11:そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、
12:御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分 の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」
13:アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息 子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。
14:アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。そこで、人々は今日でも「主の山に、備えあり(イエラ エ)」と言っている。

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創世記 26章23- 25節

23:イサクは更に、そこからベエル・シェバに上った。
24:その夜、主が現れて言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神である。恐れてはならない。わたしはあなたと共にいる。わたしはあなたを祝福 し、子孫を増やす/わが僕アブラハムのゆえに。」
25:イサクは、そこに祭壇を築き、主の御名を呼んで礼拝した。彼はそこに天幕を張り、イサクの僕たちは井戸を掘った
                
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創世記 41章25-32 節

◆ファラオの夢を解く
  1:二年の後、ファラオは夢を見た。ナイル川のほとりに立っていると、
  2:突然、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛が川から上がって来て、葦辺で草を食べ始めた。
  3:すると、その後から、今度は醜い、やせ細った七頭の雌牛が川から上がって来て、岸辺にいる雌牛のそばに立った。
  4:そして、醜い、やせ細った雌牛が、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽くした。ファラオは、そこで目が覚めた。
  5:ファラオがまた眠ると、再び夢を見た。今度は、太って、よく実った七つの穂が、一本の茎から出てきた。
  6:すると、その後から、実が入っていない、東風で干からびた七つの穂が生えてきて、
  7:実の入っていない穂が、太って、実の入った七つの穂をのみ込んでしまった。ファラオは、そこで目が覚めた。それは夢であった。
  8:朝になって、ファラオはひどく心が騒ぎ、エジプト中の魔術師と賢者をすべて呼び集めさせ、自分の見た夢を彼らに話した。しかし、ファラオに解き明かす ことができる者はいなかった。
  9:そのとき、例の給仕役の長がファラオに申し出た。「わたしは、今日になって自分の過ちを思い出しました。
 10:かつてファラオが僕どもについて憤られて、侍従長の家にある牢獄にわたしと料理役の長を入れられたとき、
 11:同じ夜に、わたしたちはそれぞれ夢を見たのですが、そのどちらにも意味が隠されていました。
 12:そこには、侍従長に仕えていたヘブライ人の若者がおりまして、彼に話をしたところ、わたしたちの夢を解き明かし、それぞれ、その夢に応 じて解き明かしたのです。
 13:そしてまさしく、解き明かしたとおりになって、わたしは元の職務に復帰することを許され、彼は木にかけられました。」
 14:そこで、ファラオはヨセフを呼びにやった。ヨセフは直ちに牢屋から連れ出され、散髪をし着物を着替えてから、ファラオの前に出た。
 15:ファラオはヨセフに言った。「わたしは夢を見たのだが、それを解き明かす者がいない。聞くところによれば、お前は夢の話を聞いて、解き 明かすことができるそうだが。」
 16:ヨセフはファラオに答えた。「わたしではありません。神がファラオの幸いについて告げられるのです。」
 17:ファラオはヨセフに話した。「夢の中で、わたしがナイル川の岸に立っていると、
 18:突然、よく肥えて、つややかな七頭の雌牛が川から上がって来て、葦辺で草を食べ始めた。
 19:すると、その後から、今度は貧弱で、とても醜い、やせた七頭の雌牛が上がって来た。あれほどひどいのは、エジプトでは見たことがない。
 20:そして、そのやせた、醜い雌牛が、初めのよく肥えた七頭の雌牛を食い尽くしてしまった。
 21:ところが、確かに腹の中に入れたのに、腹の中に入れたことがまるで分からないほど、最初と同じように醜いままなのだ。わたしは、そこで 目が覚めた。
 22:それからまた、夢の中でわたしは見たのだが、今度は、とてもよく実の入った七つの穂が一本の茎から出てきた。
 23:すると、その後から、やせ細り、実が入っておらず、東風で干からびた七つの穂が生えてきた。
 24:そして、実の入っていないその穂が、よく実った七つの穂をのみ込んでしまった。わたしは魔術師たちに話したが、その意味を告げうる者は 一人もいなかった。」
 25:ヨセフはファラオに言った。「ファラオの夢は、どちらも同じ意味でございます。神がこれからなさろうとしていることを、ファラオにお告 げになったのです。
 26:七頭のよく育った雌牛は七年のことです。七つのよく実った穂も七年のことです。どちらの夢も同じ意味でございます。
 27:その後から上がって来た七頭のやせた、醜い雌牛も七年のことです。また、やせて、東風で干からびた七つの穂も同じで、これらは七年の飢 饉のことです。
 28:これは、先程ファラオに申し上げましたように、神がこれからなさろうとしていることを、ファラオにお示しになったのです。
 29:今から七年間、エジプトの国全体に大豊作が訪れます。
 30:しかし、その後に七年間、飢饉が続き、エジプトの国に豊作があったことなど、すっかり忘れられてしまうでしょう。飢饉が国を滅ぼしてし まうのです。
 31:この国に豊作があったことは、その後に続く飢饉のために全く忘れられてしまうでしょう。飢饉はそれほどひどいのです。
 32:ファラオが夢を二度も重ねて見られたのは、神がこのことを既に決定しておられ、神が間もなく実行されようとしておられるからです。
 33:このような次第ですから、ファラオは今すぐ、聡明で知恵のある人物をお見つけになって、エジプトの国を治めさせ、
 34:また、国中に監督官をお立てになり、豊作の七年の間、エジプトの国の産物の五分の一を徴収なさいますように。
 35:このようにして、これから訪れる豊年の間に食糧をできるかぎり集めさせ、町々の食糧となる穀物をファラオの管理の下に蓄え、保管させる のです。
 36:そうすれば、その食糧がエジプトの国を襲う七年の飢饉に対する国の備蓄となり、飢饉によって国が滅びることはないでしょう。」

◆ヨセフの支配
 37:ファラオと家来たちは皆、ヨセフの言葉に感心した。
 38:ファラオは家来たちに、「このように神の霊が宿っている人はほかにあるだろうか」と言い、
 39:ヨセフの方を向いてファラオは言った。「神がそういうことをみな示されたからには、お前ほど聡明で知恵のある者は、ほかにはいないであ ろう。
 40:お前をわが宮廷の責任者とする。わが国民は皆、お前の命に従うであろう。ただ王位にあるということでだけ、わたしはお前の上に立つ。」
 41:ファラオはヨセフに向かって、「見よ、わたしは今、お前をエジプト全国の上に立てる」と言い、
 42:印章のついた指輪を自分の指からはずしてヨセフの指にはめ、亜麻布の衣服を着せ、金の首飾りをヨセフの首にかけた。
 43:ヨセフを王の第二の車に乗せると、人々はヨセフの前で、「アブレク(敬礼)」と叫んだ。ファラオはこうして、ヨセフをエジプト全国の上 に立て、
 44:ヨセフに言った。「わたしはファラオである。お前の許しなしには、このエジプト全国で、だれも、手足を上げてはならない。」
 45:ファラオは更に、ヨセフにツァフェナト・パネアという名を与え、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナトを妻として与えた。ヨセフの威光 はこうして、エジプトの国にあまねく及んだ。
 46:ヨセフは、エジプトの王ファラオの前に立ったとき三十歳であった。ヨセフはファラオの前をたって、エジプト全国を巡回した。
 47:豊作の七年の間、大地は豊かな実りに満ち溢れた。
 48:ヨセフはその七年の間に、エジプトの国中の食糧をできるかぎり集め、その食糧を町々に蓄えさせた。町の周囲の畑にできた食糧を、その町 の中に蓄えさせたのである。
 49:ヨセフは、海辺の砂ほども多くの穀物を蓄え、ついに量りきれなくなったので、量るのをやめた。
 50:飢饉の年がやって来る前に、ヨセフに二人の息子が生まれた。この子供を産んだのは、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナトである。
 51:ヨセフは長男をマナセ(忘れさせる)と名付けて言った。「神が、わたしの苦労と父の家のことをすべて忘れさせてくださった。」
 52:また、次男をエフライム(増やす)と名付けて言った。「神は、悩みの地で、わたしに子孫を増やしてくださった。」
 53:エジプトの国に七年間の大豊作が終わると、
 54:ヨセフが言ったとおり、七年の飢饉が始まった。その飢饉はすべての国々を襲ったが、エジプトには、全国どこにでも食物があった。
 55:やがて、エジプト全国にも飢饉が広がり、民がファラオに食物を叫び求めた。ファラオはすべてのエジプト人に、「ヨセフのもとに行って、 ヨセフの言うとおりにせよ」と命じた。
 56:飢饉は世界各地に及んだ。ヨセフはすべての穀倉を開いてエジプト人に穀物を売ったが、エジプトの国の飢饉は激しくなっていった。
 57:また、世界各地の人々も、穀物を買いにエジプトのヨセフのもとにやって来るようになった。世界各地の飢饉も激しくなったからである。
 

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民数記14章21節

しかし、わたしは生きており、主の栄光は全地に満ちている。

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申命記 26章: 5-13節

あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。

「わたしの先祖は、滅びゆく一アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国 民になりました。エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞 き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり、力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトか ら導き出し、この所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。」

あなたはそれから、あなたの神、主の前にそれを供え、あなたの神、主の前にひれ伏し、あなたの神、主があなたとあなたの家族に与えられたすべての賜 物を、レビ人およびあなたの中に住んでいる寄留者と共に喜び祝いなさい。十分の一の納期である三年目ごとに、収穫物の十分の一を全部納め終わり、レビ人、 寄留者、孤児、寡婦に施し、彼らが町の中でそれを食べて満ち足りたとき、あなたの神、主の前で次のように言いなさい。

「わたしは、聖なる献げ物を残らず家から取り出し、すべてあなたが命じられた戒めに従って、レビ人、寄留者、孤児、寡婦に施し、あなたの戒めからは ずれたり、それを忘れたりしませんでした。


申命記34章
01:モーセはモアブの平野からネボ山、すなわちエリコの向かいにあるピスガの山頂に登った。主はモーセに、すべての土地が見渡せるようにされた。ギレア ドからダンまで、
02:ナフタリの全土、エフライムとマナセの領土、西の海に至るユダの全土、
03:ネゲブおよびなつめやしの茂る町エリコの谷からツォアルまでである。
04:主はモーセに言われた。「これがあなたの子孫に与えるとわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った土地である。わたしはあなたがそれを自分の目で 見るようにした。あなたはしかし、そこに渡って行くことはできない。」
05:主の僕モーセは、主の命令によってモアブの地で死んだ。
06:主は、モーセをベト・ペオルの近くのモアブの地にある谷に葬られたが、今日に至るまで、だれも彼が葬られた場所を知らない。
07:モーセは死んだとき百二十歳であったが、目はかすまず、活力もうせてはいなかった。
08:イスラエルの人々はモアブの平野で三十日の間、モーセを悼んで泣:き、モーセのために喪に服して、その期間は終わった。
09:ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満ちていた。モーセが彼の上に手を置いたからである。イスラエルの人々は彼に聞き従い、主がモーセに命じられたとおり 行った。
10:イスラエルには、再びモーセのような預言者は現れなかった。主が顔と顔を合わせて彼を選び出されたのは、
11:彼をエジプトの国に遣わして、ファラオとそのすべての家臣および全土に対してあらゆるしるしと奇跡を行わせるためであり、
12:また、モーセが全イスラエルの目の前で、あらゆる力ある業とあらゆる大いなる恐るべき出来事を示すためであった。

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出エジプト3:1-8
1:モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司であるエトロの羊の群れ を飼っていたが、あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。
2:そのとき、柴の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見る と、見よ、柴は火に燃えているのに、柴は燃え尽きない。
3:モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあ の柴は燃え尽きないのだろう。」4:主は、モーセが道をそれて見 に来るのを御覧になった。神は柴の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると、
5:神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あな たの立っている場所は聖なる土地だから。」
6:神は続けて言われた。「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イ サクの神、ヤコブの神である。」モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。
7:主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに 見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。
8:それゆえ、わたしは降って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国 から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む所へ彼らを導き上る。

 
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出エジプト4:1-31
◆使命に伴うしるし
  1:モーセは逆らって、「それでも彼らは、『主がお前などに現れるはずがない』と言って、信用せず、わたしの言うことを聞かないでしょう」と言うと、
  2:主は彼に、「あなたが手に持っているものは何か」と言われた。彼が、「杖です」と答えると、
  3:主は、「それを地面に投げよ」と言われた。彼が杖を地面に投げると、それが蛇になったのでモーセは飛びのいた。
  4:主はモーセに、「手を伸ばして、尾をつかめ」と言われた。モーセが手を伸ばしてつかむと、それは手の中で杖に戻った。
  5:「こうすれば、彼らは先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主があなたに現れたことを信じる。」
  6:主は更に、「あなたの手をふところに入れなさい」と言われた。モーセは手をふところに入れ、それから出してみると、驚いたことには、手は重い皮膚病に かかり、雪のように白くなっていた。
  7:主が、「手をふところに戻すがよい」と言われたので、ふところに戻し、それから出してみると、元の肌になっていた。
  8:「たとえ、彼らがあなたを信用せず、最初のしるしが告げることを聞かないとしても、後のしるしが告げることは信じる。
  9:しかし、この二つのしるしのどちらも信ぜず、またあなたの言うことも聞かないならば、ナイル川の水をくんできて乾いた地面にまくがよい。川からくんで きた水は地面で血に変わるであろう。」
 10:それでもなお、モーセは主に言った。「ああ、主よ。わたしはもともと弁が立つ方ではありません。あなたが僕にお言葉をかけてくださった 今でもやはりそうです。全くわたしは口が重く、舌の重い者なのです。」
 11:主は彼に言われた。「一体、誰が人間に口を与えたのか。一体、誰が口を利けないようにし、耳を聞こえないようにし、目を見えるように し、また見えなくするのか。主なるわたしではないか。
 12:さあ、行くがよい。このわたしがあなたの口と共にあって、あなたが語るべきことを教えよう。」
 13:モーセは、なおも言った。「ああ主よ。どうぞ、だれかほかの人を見つけてお遣わしください。」
 14:主はついに、モーセに向かって怒りを発して言われた。「あなたにはレビ人アロンという兄弟がいるではないか。わたしは彼が雄弁なことを 知っている。その彼が今、あなたに会おうとして、こちらに向かっている。あなたに会ったら、心から喜ぶであろう。
 15:彼によく話し、語るべき言葉を彼の口に託すがよい。わたしはあなたの口と共にあり、また彼の口と共にあって、あなたたちのなすべきこと を教えよう。
 16:彼はあなたに代わって民に語る。彼はあなたの口となり、あなたは彼に対して神の代わりとなる。
 17:あなたはこの杖を手に取って、しるしを行うがよい。」

◆モーセ、エジプトに戻る
 18:モーセがしゅうとのエトロのもとに帰って、「エジプトにいる親族のもとへ帰らせてください。まだ元気でいるかどうか見届けたいのです」 と言うと、エトロは言った。「無事で行きなさい。」
 19:主はミディアンでモーセに言われた。「さあ、エジプトに帰るがよい、あなたの命をねらっていた者は皆、死んでしまった。」
 20:モーセは、妻子をろばに乗せ、手には神の杖を携えて、エジプトの国を指して帰って行った。
 21:主はモーセに言われた。「エジプトに帰ったら、わたしがあなたの手に授けたすべての奇跡を、心してファラオの前で行うがよい。しかし、 わたしが彼の心をかたくなにするので、王は民を去らせないであろう。
 22:あなたはファラオに言うがよい。主はこう言われた。『イスラエルはわたしの子、わたしの長子である。
 23:わたしの子を去らせてわたしに仕えさせよと命じたのに、お前はそれを断った。それゆえ、わたしはお前の子、お前の長子を殺すであろう』 と。
 24:途中、ある所に泊まったとき、主はモーセと出会い、彼を殺そうとされた。
 25:ツィポラは、とっさに石刀を手にして息子の包皮を切り取り、それをモーセの両足に付け、「わたしにとって、あなたは血の花婿です」と叫 んだので、
 26:主は彼を放された。彼女は、そのとき、割礼のゆえに「血の花婿」と言ったのである。
 27:主はアロンに向かって、「さあ、荒れ野へ行って、モーセに会いなさい」と命じられたので、彼は出かけて行き、神の山でモーセと会い、口 づけした。
 28:モーセは自分を遣わされた主の言葉と、命じられたしるしをすべてアロンに告げた。
 29:モーセはアロンを伴って出かけ、イスラエルの人々の長老を全員集めた。
 30:アロンは主がモーセに語られた言葉をことごとく語り、民の面前でしるしを行ったので、
 31:民は信じた。また、主が親しくイスラエルの人々を顧み、彼らの苦しみを御覧になったということを聞き、ひれ伏して礼拝した。
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出エジプト33:12-17
12:モーセは主に言った。「あなたはわたしに、『この民を率いて上れ』と言われました。しかし、わたしと共に遣わされる者をお示しにな
りません。あなたは、また、『わたしはあなたを名指しで選んだ。わたしはあなたに好意を示す』と言われました。
13:お願いです。もしあなたがわたしに御好意を示してくださるのでしたら、どうか今、あなたの道をお示しください。そうすれば、わたしはど のようにして、あなたがわたしに御好意を示してくださるか知りうるでしょう。どうか、この国民があなたの民であることも目にお留めください。」
14:主が、「わたしが自ら同行し、あなたに安息を与えよう」と言われると、
15:モーセは主に言った。「もし、あなた御自身が行ってくださらないのなら、わたしたちをここから上らせないでください。
16:一体何によって、わたしとあなたの民に御好意を示してくださることが分かるでしょうか。あなたがわたしたちと共に行ってくださる
ことによってではありませんか。そうすれば、わたしとあなたの民は、地上のすべての民と異なる特別なものとなるでしょう。」
17:主はモーセに言われた。「わたしは、あなたのこの願いもかなえよう。わたしはあなたに好意を示し、あなたを名指しで選んだからであ る。」

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出エジプト40:1-2
◆幕屋建設の命令
1:主はモーセに仰せになった。
2:第一の月の一日に幕屋、つまり臨在の幕屋を建てなさい。
ヨシュア記1章
01:主の僕モーセの死後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに言われた。
02:「わたしの僕モーセは死んだ。今、あなたはこの民すべてと共に立ってヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている土地に行きな さい。
03:モーセに告げたとおり、わたしはあなたたちの足の裏が踏む所をすべてあなたたちに与える。
04:荒れ野からレバノン山を越え、あの大河ユーフラテスまで、ヘト人の全地を含み、太陽の沈む大海に至るまでが、あなたたちの領土となる。
05:一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないであろう。わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てるこ ともない。
06:強く、雄々しくあれ。あなたは、わたしが先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である。
07:ただ、強く、大いに雄々しくあって、わたしの僕モーセが命じた律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。そうすれば、あなたはどこに 行っても成功する。
08:この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜も口ずさみ、そこに書かれていることをすべて忠実に守りなさい。そうすれば、あなたは、その行く 先々で栄え、成功する。
09:わたしは、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にい る。」
10:ヨシュアは民の役人たちに命じた。
11:「宿営内を巡って民に命じ、こう言いなさい。おのおの食糧を用意せよ。あなたたちは、あと三日のうちに、このヨルダン川を渡る。あなたたちの神、主 が得させようとしておられる土地に入り、それを得る。」
12:ヨシュアは、ルベン人、ガド人、マナセの半部族に告げた。
13:「主の僕モーセが命じた言葉を思い起こしなさい。彼はこう言った。『この土地はあなたたちの安住の地、あなたたちの神、主が与えてくださったもので ある』と。
14:モーセがあなたたちに与えたヨルダン川の東の地に妻子と家畜を残し、あなたたち、勇士は皆、隊伍を整え、同胞たちに先立って川を渡り、彼らを助けな さい。
15:主が彼らをも、あなたたちと同じように安らかに住まわせ、あなたたちの神、主が与えられる土地を、彼らも得られるようにしなさい。あなたたちはその 後、主の僕モーセがあなたたちの領地としたヨルダン川の東、すなわち太陽の昇る側の土地に帰り、それを得なさい。」
16:彼らはヨシュアに答えた。「我々は、御命令を行います。遣わされる所にはどこへでも参ります。
17:我々はモーセに従ったように、あなたに従います。どうか、あなたの神、主がモーセと共におられたように、あなたと共におられますように。
18:いかなる命令であっても、あなたの口から出る言葉に背いて、従わない者は死に定められねばなりません。どうぞ、強く、雄々しくあってください。」

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列王記上 3章

◆ソロモ ンの知恵
1:ソロモンは、エジプトの王ファラオの婿となった。彼はファラオの娘を王妃と してダビデの町に迎え入れ、宮殿、神殿、エルサレムを囲む城壁の造営が終わるのを待った。
 2:当時はまだ主の御名のために神殿が建てられていなかったので、 民は聖なる高台でいけにえをささげていた。
3:ソロモンは主を愛し、父ダビデの授けた掟に従って歩んだが、彼も聖なる高台 でいけにえをささげ、香をたいていた。
4:王はいけにえをささげるためにギブオンへ行った。そこに重要な聖なる高台が あったからである。ソロモンはその祭壇に一千頭もの焼き尽くす献げ物をささげた。
5:その夜、主はギブオンでソロモンの夢枕に立ち、「何事でも願うがよい。あな たに与えよう」と言われた。
6:ソロモンは答えた。「あなたの僕、わたしの父ダビデは忠実に、憐れみ深く正 しい心をもって御前を歩んだので、あなたは父に豊かな慈しみをお示しになりました。またあなたはその豊かな慈しみを絶やすことなくお示しになって、今日、 その王座につく子を父に与えられました。
7:わが神、主よ、あなたは父ダビデに代わる王として、この僕をお立てになりま した。しかし、わたしは取るに足らない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。
 8:僕はあなたのお選びになった民の中にいますが、 その民は多く、数えることも調べることもできないほどです。
9:どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、こ の僕に聞き分ける心をお与えください。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」
10:主はソロモンのこの願いをお喜びになった。
11:神はこう言われた。「あなたは自分のために長寿を求めず、富を求めず、ま た敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。
12:見よ、わたしはあなたの言葉に従って、今あなたに知恵に満ちた賢明な心を 与える。あなたの先にも後にもあなたに並ぶ者はいない。
13:わたしはまた、あなたの求めなかったもの、富と栄光も与える。生涯にわ たってあなたと肩を並べうる王は一人もいない。
14:もしあなたが父ダビデの歩んだように、わたしの掟と戒めを守って、わたし の道を歩むなら、あなたに長寿をも恵もう。」
15:ソロモンは目を覚まして、それが夢だと知った。ソロモンはエルサレムに帰 り、主の契約の箱の前に立って、焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげ、家臣のすべてを招いて宴を張った。
16:そのころ、遊女が二人王のもとに来て、その前に立った。
17:一人はこう言った。「王様、よろしくお願いします。わたしはこの人と同じ 家に住んでいて、その家で、この人のいるところでお産をしました。
18:三日後に、この人もお産をしました。わたしたちは一緒に家にいて、ほかに だれもいず、わたしたちは二人きりでした。
19:ある晩のこと、この人は寝ているときに赤ん坊に寄りかかったため、この人 の赤ん坊が死んでしまいました。
20:そこで夜中に起きて、わたしの眠っている間にわたしの赤ん坊を取って自分 のふところに寝かせ、死んだ子をわたしのふところに寝かせたのです。
 21:わたしが朝起きて自分の子に乳をふくませようとしたところ、 子供は死んでいるではありませんか。その朝子供をよく見ますと、わたしの産んだ子ではありませんでした。」
 22:もう一人の女が言った。「いいえ、生きているのがわたしの子 で、死んだのがあなたの子です。」さきの女は言った。「いいえ、死んだのはあなたの子で、生きているのがわたしの子です。」二人は王の前で言い争った。
23:王は言った。「『生きているのがわたしの子で、死んだのはあなたの子だ』 と一人が言えば、もう一人は、『いいえ、死んだのはあなたの子で、生きているのがわたしの子だ』と言う。」
24:そして王は、「剣を持って来るように」と命じた。王の前に剣が持って来ら れると、
25:王は命じた。「生きている子を二つに裂き、一人に半分を、もう一人に他の 半分を与えよ。」
26:生きている子の母親は、その子を哀れに思うあまり、「王様、お願いです。 この子を生かしたままこの人にあげてください。この子を絶対に殺さないでください」と言った。しかし、もう一人の女は、「この子をわたしのものにも、この 人のものにもしないで、裂いて分けてください」と言った。
27:王はそれに答えて宣言した。「この子を生かしたまま、さきの女に与えよ。 この子を殺してはならない。その女がこの子の母である。」
28:王の下した裁きを聞いて、イスラエルの人々は皆、王を畏れ敬うようになっ た。神の知恵が王のうちにあって、正しい裁きを行うのを見たからである。

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ヨブ記 1章21節

「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。

主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」



ヨブ記 2章7-10節
  7:サタンは主の前から出て行った。サタンはヨブに手を下し、頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病にかからせた。
  8:ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしった。
  9:彼の妻は、/「どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう」と言ったが、
 10:ヨブは答えた。「お前まで愚かなことを言うのか。わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか。」この ようになっても、彼は唇をもって罪を犯すことをしなかった。
                             
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ヨブ記 3章1-19節
1:やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、
2:言った。
3:わたしの生まれた日は消えうせよ。男の子をみごもったことを告げた夜も。
4:その日は闇となれ。神が上から顧みることなく/光もこれを輝かすな。
5:暗黒と死の闇がその日を贖って取り戻すがよい。密雲がその上に立ちこめ/昼の暗い影に脅かされよ。
6:闇がその夜をとらえ/その夜は年の日々に加えられず/月の一日に数えられることのないように。
7:その夜は、はらむことなく/喜びの声もあがるな。
8:日に呪いをかける者/レビヤタンを呼び起こす力ある者が/その日を呪うがよい。
9:その日には、夕べの星も光を失い/待ち望んでも光は射さず/曙のまばたきを見ることもないように。
10:その日が、わたしをみごもるべき腹の戸を閉ざさず/この目から労苦を隠してくれなかったから。
11:なぜ、わたしは母の胎にいるうちに/死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか。
12:なぜ、膝があってわたしを抱き/乳房があって乳を飲ませたのか。
13:それさえなければ、今は黙して伏し/憩いを得て眠りについていたであろうに。
14:今は廃虚となった町々を築いた/地の王や参議らと共に
15:金を蓄え、館を銀で満たした諸侯と共に。
16:なぜわたしは、葬り去られた流産の子/光を見ない子とならなかったのか。
17:そこでは神に逆らう者も暴れ回ることをやめ/疲れた者も憩いを得
18:捕われ人も、共にやすらぎ/追い使う者の声はもう聞こえない。
19:そこには小さい人も大きい人も共にいて/奴隷も主人から自由になる。

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ヨブ記  42章
1:ヨブは主に答えて言った。
2:あなたは全能であり/御旨の成就を妨げることはできないと悟りました。
3:「これは何者か。知識もないのに/神の経綸を隠そうとするとは。」そのとお りです。わたしには理解できず、わたしの知識を超えた/驚くべき御業をあげつらっておりました。
4:「聞け、わたしが話す。お前に尋ねる、わたしに答えてみよ。」
5:あなたのことを、耳にしてはおりました。しかし今、この目であなたを仰ぎ見 ます。
6:それゆえ、わたしは塵と灰の上に伏し/自分を退け、悔い改めます。

◆結び
7:主はこのようにヨブに語ってから、テマン人エリファズに仰せになった。「わ たしはお前とお前の二人の友人に対して怒っている。お前たちは、わたしについてわたしの僕ヨブのように正しく語らなかったからだ。
8:しかし今、雄牛と雄羊を七頭ずつわたしの僕ヨブのところに引いて行き、自分 のためにいけにえをささげれば、わたしの僕ヨブはお前たちのために祈ってくれるであろう。わたしはそれを受け入れる。お前たちはわたしの僕ヨブのようにわ たしについて正しく語らなかったのだが、お前たちに罰を与えないことにしよう。」
9:テマン人エリファズ、シュア人ビルダド、ナアマ人ツォファルは行って、主が 言われたことを実行した。そして、主はヨブの祈りを受け入れられた。
10:ヨブが友人たちのために祈ったとき、主はヨブを元の境遇に戻し、更に財産 を二倍にされた。
11:兄弟姉妹、かつての知人たちがこぞって彼のもとを訪れ、食事を共にし、主 が下されたすべての災いについていたわり慰め、それぞれ銀一ケシタと金の環一つを贈った。
12:主はその後のヨブを以前にも増して祝福された。ヨブは、羊一万四千匹、ら くだ六千頭、牛一千くびき、雌ろば一千頭を持つことになった。
13:彼はまた七人の息子と三人の娘をもうけ、
14:長女をエミマ、次女をケツィア、三女をケレン・プクと名付けた。
15:ヨブの娘たちのように美しい娘は国中どこにもいなかった。彼女らもその兄 弟と共に父の財産の分け前を受けた。
16:ヨブはその後百四十年生き、子、孫、四代の先まで見ることができた。
17:ヨブは長寿を保ち、老いて死んだ。

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  詩編 1編1-6節

  1:いかに幸いなことか/神に逆らう者の計らいに従って歩まず/罪ある者の道にとどまらず/傲慢な者と共に座らず
  2:主の教えを愛し/その教えを昼も夜も口ずさむ人。
  3:その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び/葉もしおれることがない。その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。
  4:神に逆らう者はそうではない。彼は風に吹き飛ばされるもみ殻。
  5:神に逆らう者は裁きに堪えず/罪ある者は神に従う人の集いに堪えない。
  6:神に従う人の道を主は知っていてくださる。神に逆らう者の道は滅びに至る。

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詩編 2編1-12節
なにゆえ、国々は騒ぎ立ち/人々はむなしく声をあげるのか。
なにゆえ、地上の王は構え、支配者は結束して/主に逆らい、主の油注がれた方に逆らうのか
「我らは、枷をはずし/縄を切って投げ捨てよう」と。
天を王座とする方は笑い/主は彼らを嘲り憤って、恐怖に落とし/怒って、彼らに宣言される。
「聖なる山シオンで/わたしは自ら、王を即位させた。」
主の定められたところに従ってわたしは述べよう。主はわたしに告げられた。
「お前はわたしの子/今日、わたしはお前を生んだ。
求めよ。わたしは国々をお前の嗣業とし/地の果てまで、お前の領土とする。
お前は鉄の杖で彼らを打ち/陶工が器を砕くように砕く。」
すべての王よ、今や目覚めよ。地を治める者よ、諭しを受けよ。
畏れ敬って、主に仕え/おののきつつ、喜び躍れ。
子に口づけせよ/主の憤りを招き、道を失うことのないように。主の怒りはまたたくまに燃え上が る。
いかに幸いなことか/主を避けどころとする人はすべて。

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詩編 8編1-10節

1:【指揮者によって。ギティトに/合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
2:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。天に輝くあなたの威光をたたえます
3:幼子、乳飲み子の口によって。あなたは刃向かう者に向かって砦を築き/報復する敵を絶ち滅ぼされます。
4:あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。
5:そのあなたが御心に留めてくださるとは/人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう/あなたが顧みてくださるとは。
6:神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ
7:御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。
8:羊も牛も、野の獣も
9:空の鳥、海の魚、海路を渡るものも。
10:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。

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詩編 23編

  1:【賛歌。ダビデの詩。】主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
  2:主はわたしを青草の原に休ませ/憩いの水のほとりに伴い
  3:魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく/わたしを正しい道に導かれる。
  4:死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける。
  5:わたしを苦しめる者を前にしても/あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ/わたしの杯を溢れさせてくださる。
  6:命のある限り/恵みと慈しみはいつもわたしを追う。主の家にわたしは帰り/生涯、そこにとどまるであろう。
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  詩 編 30編1-13節

1:【賛歌。神殿奉献の歌。ダビデの詩。】
2:主よ、あなたをあがめます。あなたは敵を喜ばせることなく/わたしを引き上げてくださいました。
3:わたしの神、主よ、叫び求めるわたしを/あなたは癒してくださいました。
4:主よ、あなたはわたしの魂を陰府から引き上げ/墓穴に下ることを免れさせ/わたしに命を得させてくださいました。
5:主の慈しみに生きる人々よ/主に賛美の歌をうたい/聖なる御名を唱え、感謝をささげよ。
6:ひととき、お怒りになっても/命を得させることを御旨としてくださる。泣きながら夜を過ごす人にも/喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださ る
7:平穏なときには、申しました/「わたしはとこしえに揺らぐことがない」と。
8:主よ、あなたが御旨によって/砦の山に立たせてくださったからです。しかし、御顔を隠されると/わたしはたちまち恐怖に陥りました。
9:主よ、わたしはあなたを呼びます。主に憐れみを乞います。10:わたしが死んで墓に下ることに/何の益があるでしょう。塵があなたに感謝をささげ/あ なたのまことを告げ知らせるでしょうか。
11:主よ、耳を傾け、憐れんでください。主よ、わたしの助けとなってください。
12:あなたはわたしの嘆きを踊りに変え/粗布を脱がせ、喜びを帯としてくださいました。
13:わたしの魂があなたをほめ歌い/沈黙することのないようにしてくださいました。わたしの神、主よ/とこしえにあなたに感謝をささげます。

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詩編 54編
1:【指揮者によって。伴奏付き。マスキール。ダビデの詩。
2:ジフ人が来て、サウルに「ダビデがわたしたちのもとに隠れている」と話したとき。】
3:神よ、御名によってわたしを救い/力強い御業によって、わたしを裁いてください。
4:神よ、わたしの祈りを聞き/この口にのぼる願いに耳を傾けてください。
5:異邦の者がわたしに逆らって立ち/暴虐な者がわたしの命をねらっています。彼らは自分の前に神を置こうとしないのです。〔セラ
6:見よ、神はわたしを助けてくださる。主はわたしの魂を支えてくださる。
7:わたしを陥れようとする者に災いを報い/あなたのまことに従って/彼らを絶やしてください。
8:主よ、わたしは自ら進んでいけにえをささげ/恵み深いあなたの御名に感謝します。
9:主は苦難から常に救い出してくださいます。わたしの目が敵を支配しますように。

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詩編 71編

(18)わたしが老いて白髪になっても
神よ、どうか捨て去らないでください。
御腕の業を、力強い御業を
来るべき世代に語り伝えさせてください。
(19)神よ、恵みの御業は高い天に広がっています。
あなたはすぐれた御業を行われました。
神よ、誰があなたに並びえましょう。

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詩編73編
(1)神はイスラエルに対して/心の清い人に対して、恵み深い。
(2)それなのにわたしは、あやうく足を滑らせ/一歩一歩を踏み誤りそうになっていた。
(3)神に逆らう者の安泰を見て/わたしは驕る者をうらやんだ。
(4)死ぬまで彼らは苦しみを知らず/からだも肥えている。
(5)だれにもある労苦すら彼らにはない。/だれもがかかる病も彼らには触れない。
(6)傲慢は首飾りとなり/不法は衣となって彼らを包む。
(7)目は脂肪の中から見まわし/心には悪だくみが溢れる。
(8)彼らは侮り、災いをもたらそうと定め/高く構え、暴力を振るおうと定める。
(9)口を天に置き/舌は地を行く。
(10)(民がここに戻っても/水を見つけることはできないであろう。)
(11)そして彼らは言う。/「神が何を知っていようか。/いと高き神にどのような知識があろうか。」
(12)見よ、これが神に逆らう者。/とこしえに安穏で、財をなしていく。
(13)わたしは心を清く保ち/手を洗って潔白を示したが、むなしかった。
(14)日ごと、わたしは病に打たれ/朝ごとに懲らしめを受ける。
(15)「彼らのように語ろう」と望んだなら/見よ、あなたの子らの代を裏切ることになっていたであろう。
(16)わたしの目に労苦と映ることの意味を知りたいと思い計り
(17)ついに、わたしは神の聖所を訪れ/彼らの行く末を見分けた
(18)あなたが滑りやすい道を彼らに対して備え/彼らを迷いに落とされるのを
(19)彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし/災難によって滅ぼし尽くされるのを
(20)わが主よ、あなたが目覚め/眠りから覚めた人が夢を侮るように彼らの偶像を侮られるのを。
(21)わたしは心が騒ぎ/はらわたの裂ける思いがする。
(22)わたしは愚かで知識がなく/あなたに対して獣のようにふるまっていた。
(23)あなたがわたしの右の手を取ってくださるので/常にわたしは御もとにとどまることができる。
(24)あなたは御計らいに従ってわたしを導き/後には栄光のうちにわたしを取られるであろう。
(25)地上であなたを愛していなければ天で誰がわたしを助けてくれようか。
(26)わたしの肉もわたしの心も朽ちるであろうが/神はとこしえにわたしの心の岩/わたしに与えられた分。
(27)見よ、あなたを遠ざかる者は滅びる。/御もとから迷い去る者をあなたは絶たれる。
(28)わたしは、神に近くあることを幸いとし/主なる神に避けどころを置く。
わたしは御業をことごとく語り伝えよう。
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詩編90:3-6節

3:あなたは人を塵に返し/「人の子よ、帰れ」と仰せになります。
4:千年といえども御目には/昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。
5:あなたは眠りの中に人を漂わせ/朝が来れば、人は草のように移ろいます。
6:朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい/夕べにはしおれ、枯れて行きます。
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詩編91:14-16節

14:「彼はわたしを慕う者だから彼を災いから逃れさせよう。わたし の名を知る者だから、彼を高く上げよう。
15:彼がわたしを呼び求めるとき、彼に答え/苦難の襲うとき、彼と共 にいて助け彼に名誉を与えよう。
16:生涯、彼を満ち足らせわたしの救いを彼に見せよう。
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詩編92:2-5節


2:いかに楽しいことでしょう/主に感謝をささげることは/いと高き神よ、御名をほめ歌い
3:朝ごとに、あなたの慈しみを/夜ごとに、あなたのまことを述べ伝えることは
4:十弦の琴に合わせ、竪琴に合わせ/琴の調べに合わせて。
5:主よ、あなたは/御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。
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詩編100:1-5節

1:【賛歌。感謝のために。】全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。
2:喜び祝い、主に仕え/喜び歌って御前に進み出よ。
3:知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民/主に養われる羊の群れ。
4:感謝の歌をうたって主の門に進み/賛美の歌をうたって主の庭に入れ。感謝をささげ、御名をたたえよ。
5:主は恵み深く、慈しみはとこしえに/主の真実は代々に及ぶ。
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詩編103編
1:【ダビデの詩。】わたしの魂よ、主をたたえよ。わたしの内にあるものはこぞって/聖なる御名をたたえよ。
2:わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
3:主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し
4:命を墓から贖い出してくださる。慈しみと憐れみの冠を授け
5:長らえる限り良いものに満ち足らせ/鷲のような若さを新たにしてくださる。
6:主はすべて虐げられている人のために/恵みの御業と裁きを行われる。
7:主は御自分の道をモーセに/御業をイスラエルの子らに示された。
8:主は憐れみ深く、恵みに富み/忍耐強く、慈しみは大きい。
9:永久に責めることはなく/とこしえに怒り続けられることはない。
10:主はわたしたちを/罪に応じてあしらわれることなく/わたしたちの悪に従って報いられることもない。
11:天が地を超えて高いように/慈しみは主を畏れる人を超えて大きい。
12:東が西から遠い程/わたしたちの背きの罪を遠ざけてくださる。
13:父がその子を憐れむように/主は主を畏れる人を憐れんでくださる。
14:主はわたしたちを/どのように造るべきか知っておられた。わたしたちが塵にすぎないことを/御心に留めておられる。
15:人の生涯は草のよう。野の花のように咲く。
16:風がその上に吹けば、消えうせ/生えていた所を知る者もなくなる。
17:主の慈しみは世々とこしえに/主を畏れる人の上にあり/恵みの御業は子らの子らに
18:主の契約を守る人/命令を心に留めて行う人に及ぶ。
19:主は天に御座を固く据え/主権をもってすべてを統治される。
20:御使いたちよ、主をたたえよ/主の語られる声を聞き/御言葉を成し遂げるものよ/力ある勇士たちよ。
21:主の万軍よ、主をたたえよ/御もとに仕え、御旨を果たすものよ。
22:主に造られたものはすべて、主をたたえよ/主の統治されるところの、どこにあっても。わたしの魂よ、主をたたえよ。

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詩編 104編

  1:わたしの魂よ、主をたたえよ。主よ、わたしの神よ、あなたは大いなる方。栄えと輝きをまとい
  2:光を衣として身を被っておられる。天を幕のように張り
  3:天上の宮の梁を水の中にわたされた。雲を御自分のための車とし/風の翼に乗って行き巡り
  4:さまざまな風を伝令とし/燃える火を御もとに仕えさせられる。
  5:主は地をその基の上に据えられた。地は、世々限りなく、揺らぐことがない。
  6:深淵は衣となって地を覆い/水は山々の上にとどまっていたが
  7:あなたが叱咤されると散って行き/とどろく御声に驚いて逃げ去った。
  8:水は山々を上り、谷を下り/あなたが彼らのために設けられた所に向かった。
  9:あなたは境を置き、水に越えることを禁じ/再び地を覆うことを禁じられた。
 10:主は泉を湧き上がらせて川とし/山々の間を流れさせられた。
 11:野の獣はその水を飲み/野ろばの渇きも潤される。
 12:水のほとりに空の鳥は住み着き/草木の中から声をあげる。
 13:主は天上の宮から山々に水を注ぎ/御業の実りをもって地を満たされる。
 14:家畜のためには牧草を茂らせ/地から糧を引き出そうと働く人間のために/さまざまな草木を生えさせられる。
 15:ぶどう酒は人の心を喜ばせ、油は顔を輝かせ/パンは人の心を支える。
 16:主の木々、主の植えられたレバノン杉は豊かに育ち
 17:そこに鳥は巣をかける。こうのとりの住みかは糸杉の梢。
 18:高い山々は野山羊のため。岩狸は岩場に身を隠す。
 19:主は月を造って季節を定められた。太陽は沈む時を知っている。
 20:あなたが闇を置かれると夜になり/森の獣は皆、忍び出てくる。
 21:若獅子は餌食を求めてほえ/神に食べ物を求める。
 22:太陽が輝き昇ると彼らは帰って行き/それぞれのねぐらにうずくまる。
 23:人は仕事に出かけ、夕べになるまで働く。
 24:主よ、御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている。
 25:同じように、海も大きく豊かで/その中を動きまわる大小の生き物は数知れない。
 26:舟がそこを行き交い/お造りになったレビヤタンもそこに戯れる。
 27:彼らはすべて、あなたに望みをおき/ときに応じて食べ物をくださるのを待っている。
 28:あなたがお与えになるものを彼らは集め/御手を開かれれば彼らは良い物に満ち足りる。
 29:御顔を隠されれば彼らは恐れ/息吹を取り上げられれば彼らは息絶え/元の塵に返る。
 30:あなたは御自分の息を送って彼らを創造し/地の面を新たにされる。
 31:どうか、主の栄光がとこしえに続くように。主が御自分の業を喜び祝われるように。
 32:主が地を見渡されれば地は震え/山に触れられれば山は煙を上げる。
 33:命ある限り、わたしは主に向かって歌い/長らえる限り、わたしの神にほめ歌をうたおう。
 34:どうか、わたしの歌が御心にかなうように。わたしは主によって喜び祝う。
 35:どうか、罪ある者がこの地からすべてうせ/主に逆らう者がもはや跡を絶つように。わたしの魂よ、主をたたえよ。ハレルヤ。
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詩編119:116

116:あなたの仰せによりすがらせ命を得させてください。わたしの望みを裏切らないでください。                                                                                                                                                                                        ▲戻る


詩編121:1-8
1:目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。
2:わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。
3:どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。
4:見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。
5:主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
6:昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。
7:主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。
8:あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。

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詩編134:1-3節
1:主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。夜ごと、主の家にとどまる人々よ
2:聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。
3:天地を造られた主が/シオンからあなたを祝福してくださるように。                                                                                                     

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詩編140:1-8節 

1:【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】
2:主よ、さいなむ者からわたしを助け出し/不法の者から救い出してください。
3:彼らは心に悪事を謀り/絶え間なく戦いを挑んできます。
4:舌を蛇のように鋭くし/蝮の毒を唇に含んでいます。〔セラ
5:主よ、主に逆らう者の手からわたしを守り/不法の者から救い出してください/わたしの歩みを突き落とそうと謀っている者から。
6:傲慢な者がわたしに罠を仕掛け/綱や網を張りめぐらし/わたしの行く道に落とし穴を掘っています。〔セラ
7:主にわたしは申します/「あなたはわたしの神」と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
8:主よ、わたしの神よ、救いの力よ/わたしが武器を執る日/先頭に立ってわたしを守ってください。
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箴言 1章7節
主を畏れることは知恵の初め。
無知なものは知恵をも諭しをも侮る。
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箴言 29章18節
 
幻がなければ民は堕落する。
 教えを守る者は幸いである。

言 30章 24-27節
30:24 この地上に小さなものが四つある。それは知恵者中の知恵者だ。
30:25 蟻の一族は力はないが 夏の間にパンを備える。
30:26 岩狸の一族は強大ではないが その住みかを岸壁に構えている。
30:27 いなごには王はないが 隊を組んで一斉に出動する。30:28 やもりは手で捕まえられるが 王の宮殿に住んでいる。
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コヘレトの言葉 3章

1:何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
2:生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時
3:殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時
4:泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時
5:石を放つ時、石を集める時/抱擁の時、抱擁を遠ざける時
6:求める時、失う時/保つ時、放つ時
7:裂く時、縫う時/黙する時、語る時
8:愛する時、憎む時/戦いの時、平和の時。
9:人が労苦してみたところで何になろう。
10:わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。
11:神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されて いない。
12:わたしは知った/人間にとって最も幸福なのは/喜び楽しんで一生を送ることだ、と
13:人だれもが飲み食いし/その労苦によって満足するのは/神の賜物だ、と。
14:わたしは知った/すべて神の業は永遠に不変であり/付け加えることも除くことも許されない、と。神は人間が神を畏れ敬うように定められた。
15:今あることは既にあったこと/これからあることも既にあったこと。追いやられたものを、神は尋ね求められる。
16:太陽の下、更にわたしは見た。裁きの座に悪が、正義の座に悪があるのを。
17:わたしはこうつぶやいた。正義を行う人も悪人も神は裁かれる。すべての出来事、すべての行為には、定められた時がある。
18:人の子らに関しては、わたしはこうつぶやいた。神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。
19:人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさるところはない。すべては空しく、
20:すべてはひとつのところに行く。すべては塵から成った。すべては塵に返る。
21:人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう。
22:人間にとって最も幸福なのは、自分の業によって楽しみを得ることだとわたしは悟った。それが人間にふさわしい分である。死後どうなるのかを、誰が見 せてくれよう。
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エレミア書 6章16-17節

16: 主はこう言われる。「さまざまな道に立って、眺めよ。昔からの道に問かけて
 みよ どれが、幸いに至る道か、と。その道を歩み、魂に安らぎを得よ。」
 しかし、彼らは言った。「そこを歩むことをしない」と。

17: わたしは、「あなたたちのために見張りを立て、耳をすまして角笛の響きを待て」と言った。
 しかし、彼らは言った。
 「耳を澄まして待つことはしない。」と

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エレミア書 23章1-6節

1:「災いだ、わたしの牧場の羊の群れを滅ぼし散らす牧者たちは」と主は言われる。
2:それゆえ、イスラエルの神、主はわたしの民を牧する牧者たちについて、こう言われる。「あなたたちは、わたしの羊の群れを散らし、追い払 うばかりで、顧みることをしなかった。わたしはあなたたちの悪い行いを罰する」と主は言われる。
3:「このわたしが、群れの残った羊を、追いやったあらゆる国々から集め、もとの牧場に帰らせる。群れは子を産み、数を増やす。
4:彼らを牧する牧者をわたしは立てる。群れはもはや恐れることも、おびえることもなく、また迷い出ることもない」と主は言われる。
5:見よ、このような日が来る、と主は言われる。わたしはダビデのために正しい若枝を起こす。王は治め、栄え/この国に正義と恵みの業を行 う。
6:彼の代にユダは救われ/イスラエルは安らかに住む。彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。
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エレミア書 31章
◆新しい契約
1:そのときには、と主は言われる。わたしはイスラエルのすべての部族の神とな り、彼らはわたしの民となる。
2:主はこう言われる。民の中で、剣を免れた者は/荒れ野で恵みを受ける/イス ラエルが安住の地に向かうときに。
3:遠くから、主はわたしに現れた。わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛 し/変わることなく慈しみを注ぐ。
4:おとめイスラエルよ/再び、わたしはあなたを固く建てる。再び、あなたは太 鼓をかかえ/楽を奏する人々と共に踊り出る。
5:再び、あなたは/サマリアの山々にぶどうの木を植える。植えた人が、植えた その実の初物を味わう。
6:見張りの者がエフライムの山に立ち/呼ばわる日が来る。「立て、我らはシオ ンへ上ろう/我らの神、主のもとへ上ろう。」
7:主はこう言われる。ヤコブのために喜び歌い、喜び祝え。諸国民の頭のために 叫びをあげよ。声を響かせ、賛美せよ。そして言え。
 「主よ、あなたの民をお救いください/イスラエルの残りの者を。」
8:見よ、わたしは彼らを北の国から連れ戻し/地の果てから呼び集める。その中 には目の見えない人も、歩けない人も/身ごもっている女も、臨月の女も共にいる。彼らは大いなる会衆となって帰って来る。
9:彼らは泣きながら帰って来る。わたしは彼らを慰めながら導き/流れに沿って 行かせる。彼らはまっすぐな道を行き、つまずくことはない。わたしはイスラエルの父となり/エフライムはわたしの長子となる。
10:諸国の民よ、主の言葉を聞け。遠くの島々に告げ知らせて言え。「イスラエ ルを散らした方は彼を集め/羊飼いが群れを守るように彼を守られる。」
11:主はヤコブを解き放ち/彼にまさって強い者の手から贖われる。
12:彼らは喜び歌いながらシオンの丘に来て/主の恵みに向かって流れをなして 来る。彼らは穀物、酒、オリーブ油/羊、牛を受け/その魂は潤う園のようになり/再び衰えることはない。
13:そのとき、おとめは喜び祝って踊り/若者も老人も共に踊る。わたしは彼ら の嘆きを喜びに変え/彼らを慰め、悲しみに代えて喜び祝わせる。
14:祭司の命を髄をもって潤し/わたしの民を良い物で飽かせると/主は言われ る。
15:主はこう言われる。ラマで声が聞こえる/苦悩に満ちて嘆き、泣く声が。ラ ケルが息子たちのゆえに泣いている。彼女は慰めを拒む/息子たちはもういないのだから。
16:主はこう言われる。泣きやむがよい。目から涙をぬぐいなさい。あなたの苦 しみは報いられる、と主は言われる。息子たちは敵の国から帰って来る。
17:あなたの未来には希望がある、と主は言われる。息子たちは自分の国に帰っ て来る。
18:わたしはエフライムが嘆くのを確かに聞いた。「あなたはわたしを懲らしめ /わたしは馴らされていない子牛のように/懲らしめを受けました。どうかわたしを立ち帰らせてください。わたしは立ち帰ります。あなたは主、わたしの神で す。
19:わたしは背きましたが、後悔し/思い知らされ、腿を打って悔いました。わ たしは恥を受け、卑しめられ/若いときのそしりを負って来ました。」
20:エフライムはわたしのかけがえのない息子/喜びを与えてくれる子ではない か。彼を退けるたびに/わたしは更に、彼を深く心に留める。彼のゆえに、胸は高鳴り/わたしは彼を憐れまずにはいられないと/主は言われる。
21:道しるべを置き、柱を立てよ。あなたの心を広い道に/あなたが通って行っ た道に向けよ。おとめイスラエルよ、立ち帰れ。ここにあるあなたの町々に立ち帰れ。
22:いつまでさまようのか/背き去った娘よ。主はこの地に新しいことを創造さ れた。女が男を保護するであろう。
23:イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしが彼らの繁栄を回復する とき、ユダとその町々で人々は、再びこの言葉を言うであろう。「正義の住まうところ、聖所の山よ/主があなたを祝福されるように。」
24:ユダとそのすべての町の民がそこに共に住む。農民も、群れを導く人々も。
25:わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす。
26:ここで、わたしは目覚めて、見回した。それはわたしにとって、楽しい眠り であった。
27:見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家に、人の種と動物の種を蒔く日が 来る、と主は言われる。
28:かつて、彼らを抜き、壊し、破壊し、滅ぼし、災いをもたらそうと見張って いたが、今、わたしは彼らを建て、また植えようと見張っている、と主は言われる。
29:その日には、人々はもはや言わない。「先祖が酸いぶどうを食べれば/子孫 の歯が浮く」と。
30:人は自分の罪のゆえに死ぬ。だれでも酸いぶどうを食べれば、自分の歯が浮 く。
31:見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と 主は言われる。
32:この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き 出したときに結んだものではない。わたしが彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。
33:しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、 と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
34:そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えるこ とはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。
35:主はこう言われる。太陽を置いて昼の光とし/月と星の軌道を定めて夜の光 とし/海をかき立て、波を騒がせる方/その御名は万軍の主。
36:これらの定めが/わたしの前から退くことがあろうともと/主は言われる。 イスラエルの子孫は/永遠に絶えることなく、わたしの民である。
37:主はこう言われる。もし、上においては、天が測られ/下においては、地の 基が究められるなら/わたしがイスラエルのすべての子孫を/彼らのあらゆる行いのゆえに/拒むこともありえようと/主は言われる。
38:見よ、主にささげられたこの都が、ハナンエルの塔から角の門まで再建され る日が来る、と主は言われる。
39:測り縄は更に伸びて、ガレブの丘に達し、ゴアの方角に回る。
40:死体と灰の谷の全域、またキドロンの谷に至るまでと、東側の馬の門の角に 至るまでの全域は、主のものとして聖別され、もはやとこしえに、抜かれることも破壊されることもない。
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イ ザヤ書 14章1節

見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み その名をインマヌエルと呼ぶ 。
イザヤ書 28章16節

16:それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは一つの石をシオン に据える。これは試みを経た石/堅く据えられた礎の、貴い隅の石 だ。信ずる者は慌てることはない。

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イザヤ書  38章
◆ヒゼキヤの病気
  1:そのころ、ヒゼキヤは死の病にかかった。預言者、アモツの子イザヤが訪ねて来て、「主はこう言われる。『あなたは死ぬことになっていて、命はないのだ から、家族に遺言をしなさい』」と言った。
  2:ヒゼキヤは顔を壁に向けて、主にこう祈った。
  3:「ああ、主よ、わたしがまことを尽くし、ひたむきな心をもって御前を歩み、御目にかなう善いことを行ってきたことを思い起こしてください。」こう言っ て、ヒゼキヤは涙を流して大いに泣いた。
  4:主の言葉がイザヤに臨んだ。
  5:「ヒゼキヤのもとに行って言いなさい。あなたの父祖ダビデの神、主はこう言われる。わたしはあなたの祈りを聞き、涙を見た。見よ、わたしはあなたの寿 命を十五年延ばし、
  6:アッシリアの王の手からあなたとこの都を救い出す。わたしはこの都を守り抜く。」
  7:ここに主によって与えられるしるしがあります。それによって、主は約束なさったことを実現されることが分かります。
  8:「見よ、わたしは日時計の影、太陽によってアハズの日時計に落ちた影を、十度後戻りさせる。」太陽は陰の落ちた日時計の中で十度戻った。
  9:病気であったが、その病気が治って命を得たユダの王ヒゼキヤの記した歌、ミクタブ。
 10:わたしは思った。人生の半ばにあって行かねばならないのか/陰府の門に残る齢をゆだねるのか、と。
 11:わたしは思った。命ある者の地にいて主を見ることもなくなり/消えゆく者の国に住む者に加えられ/もう人を見ることもない、と。
 12:わたしの生涯は羊飼いの天幕のように/引き抜かれ、取り去られてしまった。わたしはわたしの命を織物のように巻き終わり/糸から切り離 されてしまった。昼も夜も/あなたはわたしの息の根を止めようとされる。
 13:夜明けまでわたしはそれを甘んじて受け/獅子に砕かれるように/わたしの骨はことごとく砕かれてしまう。昼も夜も/あなたはわたしの息 の根を止めようとされる。
 14:つばめや鶴のように/わたしはすすり泣きの声をあげ/鳩のようにわたしは呻く。天を仰いでわたしの目は弱り果てる。わが主よ、わたしは 責めさいなまれています。どうかわたしの保証人となってください。
 15:わたしは何と言えば答えてもらえるのか/そのようなことをなさる主に。わたしは心に苦痛を抱きながら/すべての年月をあえぎ行かねばな らないのか。
 16:主が近くにいてくだされば、人々は生き続けます。わたしの霊も絶えず生かしてください。わたしを健やかにし、わたしを生かしてくださ い。
 17:見よ、わたしの受けた苦痛は/平和のためにほかならない。あなたはわたしの魂に思いを寄せ/滅びの穴に陥らないようにしてくださった。 あなたはわたしの罪をすべて/あなたの後ろに投げ捨ててくださった。
 18:陰府があなたに感謝することはなく/死があなたを賛美することはないので/墓に下る者は/あなたのまことを期待することができない。
 19:命ある者、命ある者のみが/今日の、わたしのようにあなたに感謝し/父は子にあなたのまことを知らせるのです。
 20:主よ、あなたはわたしを救ってくださった。わたしたちは命のあるかぎり主の神殿で/わたしの音楽を共に奏でるでしょう。
 21:イザヤが、「干しいちじくを持って来るように」と言うので、人々がそれを患部につけると王は回復した。
 22:ヒゼキヤは言った。「わたしが主の神殿に上れることを示すしるしは何でしょうか。」


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イザヤ書 41章8-16節
8:わたしの僕イスラエルよ。わたしの選んだヤコブよ。わたしの愛する友アブラハムの末よ。
9:わたしはあなたを固くとらえ/地の果て、その隅々から呼び出して言った。あなたはわたしの僕/わたしはあなたを選び、決して見捨てない。
10:恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け/わたしの救いの右の手で あなたを支える。
11:見よ、あなたに対して怒りを燃やす者は皆/恥を受け、辱められ/争う者は滅ぼされ、無に等しくなる。
12:争いを仕掛ける者は捜しても見いだせず/戦いを挑む者は無に帰し、むなしくなる。
13:わたしは主、あなたの神。あなたの右の手を固く取って言う/恐れるな、わたしはあなたを助ける、と。
14:あなたを贖う方、イスラエルの聖なる神/主は言われる。恐れるな、虫けらのようなヤコブよ/イスラエルの人々よ、わたしはあなたを助け る。
15:見よ、わたしはあなたを打穀機とする/新しく、鋭く、多くの刃をつけた打穀機と。あなたは山々を踏み砕き、丘をもみ殻とする。
16:あなたがそれをあおると、風が巻き上げ/嵐がそれを散らす。あなたは主によって喜び躍り/イスラエルの聖なる神によって誇る

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イザヤ55:5-7

6:主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに。
7:神に逆らう者はその道を離れ/悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。わたしたちの神に立
ち帰るならば豊かに赦してくださる。

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イザヤ書 61章1-4節
◆貧しい者への福音1:主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたし を遣わして/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕か れた心を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放 を告知させるために。
2:主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知 して/嘆いている人々を慰め
3:シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆き に代えて喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるため に。彼らは主が輝きを現すために植えられた/正義の樫の木と呼ば れる。
4:彼らはとこしえの廃虚を建て直し/古い荒廃の跡を興す。廃虚の町 々、代々の荒廃の跡を新しくする。

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イザヤ書 65章17-20節
 
17:見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。初めからのことを思い起こす者はない。それはだれの心にも上ることはない。
18:代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。わたしは創造する。見よ、わたしはエルサレムを喜び躍るものとして/その民を喜び楽しむものとし て、創造する。
19:わたしはエルサレムを喜びとし/わたしの民を楽しみとする。泣く声、叫ぶ声は、再びその中に響くことがない。
20:そこには、もはや若死にする者も/年老いて長寿を満たさない者もなくなる。百歳で死ぬ者は若者とされ/百歳に達しない者は呪われた者と される。

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エゼキエル34章1-31節

1主の言葉がわたしに臨んだ。
2「人の子よ、イスラエルの牧者たちに対して預言し、牧者である彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。災いだ、自分自身を養うイスラエ ルの牧者たちは。牧者は群れを養うべきではないか。
3お前たちは乳を飲み、羊毛を身にまとい、肥えた動物を屠るが、群れを養おうとはしない。
4お前たちは弱いものを強めず、病めるものをいやさず、傷ついたものを包んでやらなかった。また、追われたものを連れ戻さず、失われたものを 探し求めず、かえって力ずくで、苛酷に群れを支配した。
5彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちりぢりになった。
6わたしの群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。また、わたしの群れは地の全面に散らされ、だれひとり、探す者もなく、尋ね求める 者もない。
7それゆえ、牧者たちよ。主の言葉を聞け。
8わたしは生きている、と主なる神は言われる。まことに、わたしの群れは略奪にさらされ、わたしの群れは牧者がいないため、あらゆる野の獣の 餌食になろうとしているのに、わたしの牧者たちは群れを探しもしない。牧者は群れを養わず、自分自身を養っている。
9それゆえ牧者たちよ、主の言葉を聞け。
10主なる神はこう言われる。見よ、わたしは牧者たちに立ち向かう。わたしの群れを彼らの手から求め、彼らに群れを飼うことをやめさせる。牧 者たちが、自分自身を養うことはもはやできない。わたしが彼らの口から群れを救い出し、彼らの餌食にはさせないからだ。
11まことに、主なる神はこう言われる。見よ、わたしは自ら自分の群れを探し出し、彼らの世話をする。
12牧者が、自分の羊がちりぢりになっているときに、その群れを探すように、わたしは自分の羊を探す。わたしは雲と密雲の日に散らされた群れ を、すべての場所から救い出す。
13わたしは彼らを諸国の民の中から連れ出し、諸国から集めて彼らの土地に導く。わたしはイスラエルの山々、谷間、また居住地で彼らを養う。
14わたしは良い牧草地で彼らを養う。イスラエルの高い山々は彼らの牧場となる。彼らはイスラエルの山々で憩い、良い牧場と肥沃な牧草地で養 われる。
15わたしがわたしの群れを養い、憩わせる、と主なる神は言われる。
16わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。しかし、肥えたものと強いものを 滅ぼす。わたしは公平をもって彼らを養う。
17お前たち、わたしの群れよ。主なる神はこう言われる。わたしは羊と羊、雄羊と雄山羊との間を裁く。
18お前たちは良い牧草地で養われていながら、牧草の残りを足で踏み荒らし、自分たちは澄んだ水を飲みながら、残りを足でかき回すことは、小 さいことだろうか。
19わたしの群れは、お前たちが足で踏み荒らした草を食べ、足でかき回した水を飲んでいる。
20それゆえ、主なる神は彼らにこう言われる。わたし自身が、肥えた羊とやせた羊の間を裁く。
21お前たちは、脇腹と肩ですべての弱いものを押しのけ、角で突き飛ばし、ついには外へ追いやった。
22しかし、わたしはわが群れを救い、二度と略奪にさらされないようにする。そして、羊と羊との間を裁く。
23わたしは彼らのために一人の牧者を起こし、彼らを牧させる。それは、わが僕ダビデである。彼は彼らを養い、その牧者となる。
24また、主であるわたしが彼らの神となり、わが僕ダビデが彼らの真ん中で君主となる。主であるわたしがこれを語る。
25わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。悪い獣をこの土地から断ち、彼らが荒れ野においても安んじて住み、森の中でも眠れるようにする。
26わたしは、彼らとわたしの丘の周囲に祝福を与え、季節に従って雨を降らせる。それは祝福の雨となる。
27野の木は実を結び、地は産物を生じ、彼らは自分の土地に安んじていることができる。わたしが彼らの軛の棒を折り、彼らを奴隷にした者の手 から救い出すとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
28彼らは二度と諸国民の略奪に遭うことなく、この土地の獣も彼らを餌食にしない。彼らは安らかに住み、彼らを恐れさせるものはない。
29わたしは彼らのためにすぐれた苗床を起こす。この土地には二度と凶作が臨むことはなく、彼らが諸国民に辱められることは二度とない。
30そのとき、彼らはわたしが彼らと共にいる主なる神であり、彼らはわが民イスラエルの家であることを知るようになる、と主なる神は言われ る。
31お前たちはわたしの群れ、わたしの牧草地の群れである。お前たちは人間であり、わたしはお前たちの神である」と主なる神は言われる。

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エゼキエ ル45章18-22節
18:主なる神はこう言われる。「一月一日に、あなたは無傷の雄牛の子一頭を取って、聖所を清めねばならない。
19:祭司は贖罪のいけにえの血を取って、それを神殿の門柱と祭壇の台となっている段の四隅と、内庭の門柱に塗らねばならない。
20:また、その月の七日に、あなたは、誤って罪を犯した者、また知らないで罪を犯した者のために、同じようにして神殿を清めねばならない。
21:一月十四日に、あなたたちは、過越祭を七日の間祝い、酵母を入れないパンを食べねばならない。
22:君主はこの日、自分自身のため、また、国のすべての民のために、贖罪の献げ物の雄牛をささげねばならない。 

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ヨ エル書 3章1-5節
◆神の霊の降臨
1:その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。
2:その日、わたしは/奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。
3:天と地に、しるしを示す。それは、血と火と煙の柱である。
4:主の日、大いなる恐るべき日が来る前に/太陽は闇に、月は血に変わる。
5:しかし、主の御名を呼ぶ者は皆、救われる。主が言われたように/
シオンの山、エルサレムには逃れ場があり/主が呼ばれる残りの者はそこにいる。
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ハバクク書2章1- 4節

1:わたしは歩哨の部署につき/砦の上に立って見張り/神がわたしに何を語り/わたしの訴えに何と答えられるかを見よう。
2:主はわたしに答えて、言われた。「幻を書き記せ。走りながらでも読めるように/板の上にはっきりと記せ。
3:定められた時のために/もうひとつの幻があるからだ。それは終わりの時に向かって急ぐ。人を欺くことはない。たとえ、遅くなっても、待っ ておれ。それは必ず来る、遅れることはない。
4:見よ、高慢な者を。彼の心は正しくありえない。しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」

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ヨエル書3章1節

◆神の霊の降臨

1:その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や 娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。

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ゼカリア書 2章14-17節
14:娘シオンよ、声をあげて喜べ。わたしは来て/あなたのただ中に住まう、と主は言われる。
15:その日、多くの国々は主に帰依して/わたしの民となり/わたしはあなたのただ中に住まう。こうして、あなたは万軍の主がわたしを/あな たに遣わされたことを知るようになる。
16:主は聖なる地の領地として/ユダを譲り受け/エルサレムを再び選ばれる。
17:すべて肉なる者よ、主の御前に黙せ。主はその聖なる住まいから立ち上がられる。」                                                        

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マラキ書3章1-5節

1:見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望している主は/突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとして いる契約の使者/見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。
2:だが、彼の来る日に誰が身を支えうるか。彼の現れるとき、誰が耐えうるか。彼は精錬する者の火、洗う者の灰汁のようだ。
3:彼は精錬する者、銀を清める者として座し/レビの子らを清め/金や銀のように彼らの汚れを除く。彼らが主に献げ物を/正しくささげる者と なるためである。
4:そのとき、ユダとエルサレムの献げ物は/遠い昔の日々に/過ぎ去った年月にそうであったように/主にとって好ましいものとなる。
5:裁きのために、わたしはあなたたちに近づき/直ちに告発する。呪術を行う者、姦淫する者、偽って誓う者/雇い人の賃金を不正に奪う者/寡 婦、孤児、寄留者を苦しめる者/わたしを畏れぬ者らを、と万軍の主は言われる。

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