主日礼拝メッセージ                                                                              2020年7月12日 

強さは弱さから生まれる

コリントの信徒への手紙㈡ 11章30節
「誇る必要があるなら、わたしの弱さにかかわる事柄を誇りましょう」


山岸 明牧師

 私たちはたくさんの弱さを持っています。肉体的な弱さ、精神的な弱さ、霊的 な弱さ、信仰の弱さ、日々の生活の中で自分の弱さを何度も思い知らされる。しかし、私たちはその弱さを素直に認める事ができず、こんな弱い自分ではダメ だ、もっと強い人間ならなければと自分に言い聞かせていく。

聖書を見ると、パウロが幾多の苦難を乗り越え、荒波の人生を力強く歩んできたことが分かる、そんなパウロを見ていると豪快で強い人だなと思う、自分もパウロのように力強い人生を歩めたらと憧れを持ちます。

しかし、神は私たちの弱さに対して、私たちとは違ったお考えを持っておられる。それを体験したパウロはこう言った。弱さは恥でもなく、隠しておくべきもの でもない、だから「弱さを誇ろう。」パウロは弱さを通して神が働かれることを経験し、強くなるには弱さを知ることだと知った。


パウロは強さの秘訣をこう言っています。
まず、自分の弱さを素直に認め受け入れること。人を愛せない弱さ、赦せない弱さ、正しく生きられない弱さ、誘惑に対しての弱さ、素直になれない弱さ、数え きれないほどある。だがそれを認めないで、私は弱さなど持っていないと見栄を張ってしまう、これも弱さの表れです。神は私たちの弱さを知ったうえで、私を 用いたいと願っている、それにはます。正直に神の前に弱さを認める事です。

次に自分の弱さを分かち合うこと。
パウロはまじめに力強く生きようとすればするほど、弱い自分に向き合わされた。「わたしは、自分の内には、つまりわたしの肉には、善が住んでいないことを 知っています。善をなそうという意思はありますが、それを実行できないからです。」(ローマ7:18)このように自分の弱さを打ち明け教会の仲間にシェ アーし、こんな私のために祈ってほしいと言った。

最後に、弱さを通して現される神の栄光を確信すること。
パウロは弱さ故に神の恵みを十分に受けることができたと言い「力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と告白した。(コリント㈡12:9)神の前にへり くだり弱さを認める者は、パウロと同じように弱さの中から測り知れない神の強さを体験していくのです。私たちも大胆に弱さを誇りましょう。アーメン