主日礼拝メッセージ                                                                                                                     2020年9月20日 

「人生を思い起こしてみる

 申命記8章5節
「あなたは、人が自分の子を訓練するように、
あなたの神、主があなたを訓練されることを心に留めなさい。」



山岸 明牧師

  モーセに率いられエジプトを脱出したイスラエルの民は、荒れ野を40年も旅をした。その旅がまもなく終わりを告げようとしたとき、モーセは民に言った。 「この40年の荒れ野の旅を思い起こしなさい」(2)。民にとって荒れ野の旅は飢えと不安と失望の40年でした。それを思い起こさせることによって、モー セは何を教えようとしたのか。

1.    高ぶる事がないように:彼らがこれから入ろうとする土地(カナン)は
何不自由なく過ごせる豊かな土地です。これから彼らに持ち物が増し加わり、立派な家を建て、財産が豊かになっていくとき、心におごりが出てくる。モーセは 言った。「自分の力と自分の手の働きで、この富を築いたなどと考えてはならない。むしろ主を思い起こしなさい。富を築く力をあなたに与えられたのは主であ る。」(17)、人は神を忘れるとき、おごり高ぶるのです。

2.     主を忘れる事がないように:「あなたの神、主が導かれたこの四十年の荒れ
野の旅を思い起しなさい。こうして主はあなたを苦しめて試し、あなたの心にあること、すなわちご自分の戒めを守るかどうか知ろうとされた。主はあなたを苦 しめ、飢えさせ、あなたも先祖も味わったことのないマナを食べさせられた。人はパンだけで生きるものではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生 きることをあなたに知らせるためであった。」(2−3)

エジプトの奴隷から救い出してくださった神を呪い、神がともにいてくださることを疑い続けた40年。しかし、モーセは言った。でも良く見てみなさい。「あ なたのまとう着物は古びず、足がはれることもなかった。」(4)こんな不信仰な者をも神は養ってくださった。苦しみや辛さの思いの中で、それは思いもかけ ない恵であった。モーセは主を忘れることがないように、その恵への感謝を思い出させようとした。

あなたの人生の導き手はだれか:モーセは「荒野の旅を思い起しなさい」と言われた、その前に「あなたの神、主が導かれた」とある。私たちの導き手である主 を思い起こすのです。私たちのもとに来る艱難はすべて神を経由して目的をもって私のもとに来ます。その中を主に信頼し歩むとき、その経験は他では得られな い大きな宝となるのです。あなたの人生、今も主が導いておられる

 
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