【主日礼拝 メッセージ】 2009年11月1日
『あなたの罪はゆるされた』
詩編51章9節
ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください/わたしが清くなるように。
わたしを洗ってください/雪よりも白くなるように。
詩篇51編はダビデの罪の告白です。ダビデは一介の羊飼いから王にまで上げられた人です。ダビデは神を牧者、羊飼いと見て、あくまでもその信仰生活において、神を信頼し、恐れおののいて生活していました。ダビデが神から祝福されたのも、ダビデが罪を犯さないような立派な人間ではなく、犯した罪をへりくだって、いつも神の前に告白してきたからです。
やがてダビデはイスラエルの王様になります。国は戦いをしても負けないくらい強くなっていきました。そんな心のおごりからかダビデは大きな罪を犯しました。忠実な部下の妻を自分の者にしてしまったのです。そればかりか、その罪を隠すために、部下を戦いの最前線に送って戦死させたのです。
しかし、人間は騙せても神を騙す事はできません。神は預言者ナタンを遣わし、その罪を指摘されました。ダビデが罪の告白ができたのは、罪がはっきりと示され、自分の罪に真剣に向き合ったからです。「あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません」(へブライ12:4)とあるように、罪に真剣に向き合う事は、神に真剣に向き合う事であり、その結果、自分と真剣に向き合う事になるのです。
ダビデは罪を示され祈りました。「わたしを洗ってください、雪よりも白くなるように」(9) 私たちの罪が洗い清められて、それが雪よりも白くなるには、一体、何によって洗い清められるのでしょうか。それはイエス・キリストの十字架で流された血によってです。私たちは神の前に、自分の罪を告白して、十字架による罪のゆるしを信じる時「自分の罪を公に表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます」(ヨハネの手紙一1:9) とあるように「あなたの罪はゆるされた」となるのです。
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