【アドベント第2週 主日礼拝 メッセージ】 2009年12月6日
マリアはヨセフと婚約をしていました。二人の将来は夢と希望に満ちていました。そんなマリアのもとに天使があらわれて言いました。「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい」31「マリアは天使に、どうしてそんなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに」34 マリアに告げられた突然の知らせは、これからの人生計画を台無しにする知らせでした。
初めに、人生には予想もつかない事が起こります。私の人生、今まで計画通りに進んで来たという人はおそらくいないと思います。それどころかある日、突然に思いもかけない事に遭遇し、自分の思いとは逆方向に行く場合もあります。そんな時に、この世に神などいるものかと叫びたくなります。しかし、神は仰せられます。「恐れることはない」
次に、神にできない事は何一つありません。イエス様は「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。弟子たちは驚き、それでは一体だれが救われるだろうかと言った。イエスは言われた。人間にはできないが神は何でも出来る。神に不可能なことはない。」マタイ16 と仰せられました。私たちは自分の知恵で神様を量り、神でも不可能だと決め付けてしまい、自分の知恵の中に神の可能を閉じ込めてしまうのです。
最後に、主の約束を信じる人は幸いです。マリアは思いもかけない状況の中に置かれましたが「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」38と応答しました。人生の中で受け入れがたい事を受け入れていきとき、それは諦めでも、絶望でもありません。私たちが神の約束を知った時には、どんなに理不尽と思えるような事でも、それを神からの試練として捉え、その中に希望が与えられている事に気付くのです。クリスマス、救い主の誕生、それは約束を待ち望む者に与えられた生きた希望そのものです。
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