【イースター礼拝 メッセージ】 2010年4月4日
私たちは人生の中で、いろいろな苦しみや悲しみに出会います。何か出口がふさがれてしまい、希望が持てない、もう駄目だ、私には夜明けなんか来ない、そんな暗闇が私たちを襲ってくる時があります。でも、イエス様は、そんな私たちのために夜明けを備えてくださっています。「夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた」4
弟子たちは、十字架にかけられたイエス様を見て、自分たちが信じていたのは一体何だったのだろうと失望と絶望の中で苦しみました。その後、弟子たちは昔の生活(漁師)に戻りました。漁のことは体で覚え、かつ豊かな経験と知識を持っていた弟子たちでしたが、夜通し漁をしましたが何も獲れませんでした。未来もない、現実を受け入れる事も出来ない、過去に戻っても駄目、出口の見えない真っ暗闇の中です。
しかし、「既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、それがイエスだと分からなかった」4。私たちもそうですが、闇の中にあるときイエス様を見失ってしまい、イエス様がすぐそこに立っておられるのに分からなくなってしまいます。でも、私たちが、イエス様がそばにおられるという事に気づかなくても、イエス様から離れているように思えても、イエス様は私たちのそばにいて下さり、私たちの苦しみも悩みもしっかりと見ていてくださり、私たちが何に困っているのか、何を恐れているのか、何に不満があるのか、知っていてくださるのです。
私たちもいろいろな意味で真っ暗闇の中に閉じ込められてしまう事があります。喜びが奪われ、平安が奪われ、恐れと不安と、明日は元気で迎えられるか、そんな夜は私たちにとって諦め、もう駄目だ、夜明けは来ない、しかし、真っ暗闇の中にあっても、私たちの声を聞き、私たちを闇夜の中から脱出させてくださる、イエス様は私たちに夜明けを備えてくださっているのです。どうか、このイエス様を見失うことなく、イエス様と共に人生を歩んで生きたいと思います。
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