【主日礼拝 メッセージ】 2010年4月11日
弟子たちはイエス様の復活を知らず、自分たちも見つかったら殺される、そんな恐怖から表に出ることが出来ず、家の戸に鍵をかけ、じっと身を潜めていました。これから何を目標に生きていけばよいのか、絶望感と恐怖でいっぱいでした。そこへ、イエス様が来て真ん中に立ち「あなたがたに平和があるように」(19)と仰せられました。弟子たちは復活の主と出会い喜びました。しかし、トマスは彼らと一緒にいませんでした。
さてトマスが戻ってきたとき弟子たちは「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れて見なければわたしは決して信じない」(25)と言った。この告白によって彼は、不信仰のトマスと言われるようになったのです。
さて八日の後、イエス様があらわれてトマスに言いました。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(27)と言われた。トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」(28)と言った。
皆さんは「わたしの主、わたしの神」となっているでしょうか?それとも夫の信じている神、妻の信じている神、教会の神、キリスト教の神でしょうか。あなたの救い主である神です。トマスは復活の主と会い変えられました。弟子たちも変えられました。彼らは「わたしたちは見たことや聞いたことを話さないではいられないのです」(使徒4:20)と言って、自分の命を捨てても、復活の主を伝える者になりました。
トマスは一番の不信仰者から最高の信仰者に変えられたのです。ある説ではトマスはインドに伝道に行き、そこで殉教したと言われています。彼は太陽の神に犠牲を献げる事を強要されたが、それを拒否したため処刑されたといわれます。トマスが告白した「わたしの主、わたしの神」これは私たちの信仰告白であり、教会の信仰告白です。これは、トマスが努力したからでも、自分に念じをかけた訳でもなく、復活の主に出会って信仰告白をしたのです。今、復活されたイエス様が私たちに言われます。「信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(27)と。
。
福音メッセージ一覧へ
|