【主日礼拝 メッセージ 】 2010年6月20日
私たちは、人から傷つけられたり、また、相手を傷つけたりして苦しむ事があります。それは意外と毎日の生活を共にしている人々との関係からくる事が多くあります。私を愛してくれる人が、私にとってもっとも親しい人が、同時に私を傷つける人でもあるのです。預言者ホセアは愛の裏切りによる痛みを通して、神の真実な愛を知りました。ホセアが結婚した相手は、結婚をした時にすでに他の男性の子を身ごもっていました。それにも関わらず彼は妻を愛しますが、彼女は彼を裏切り、他の男性のもとへ走ってしまいました。しかし、神はなおも彼女を愛する事を命じられました。彼はその苦しみの中で、もう一度神と自分との関係を捉えなおそうとするうちに、その答えを見出していきます。
初めに、主に帰ることから始めます。車が壊れたら自動車屋に修理に出します。時計が壊れたら時計屋に修理に出します。同じように心が傷つき、壊れたら、私たちをつくられた神様に治してもらうしかないのです。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ11:28) 心の癒しはここから始まるのです。
次に、主の前に出ることです。病気の人は医者の前に出て、自分の病状を正直に告白して診察を受けます。同じように心に傷はイエス様の前ですべてを告白します。イエス様の前に立つときに、その心が見えてきます。「彼が担ったのはわたしたちの病、彼が負ったのはわたしたちの痛み、彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた」(イザヤ53:4-5) とあるように。
最後に、主を求めることです。あの十字架の傷と痛みは私たちの為にイエス様がその身に負ってくださいました。その愛を知れば知るほど、求めれば求めるほど、私の心を回復させてくださるのです。そして、私には復活のキリストがともにいてくださるという信仰に生きるとき、私は「傷ついた人」「この世は不公平だ」と言って、愚痴をこぼしながら過ごす日々から解放されるのです。
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