【主日礼拝 メッセージ 】 2010年6月27日
コリント教会はパウロが1年半滞在し、伝道に励んで立ち上げた教会でした。多くの人たちがパウロの語る福音に触れ、イエス様を信じ救われていきました。教会はイエス様を中心に歩んでいましたが、パウロがコリントを去ったあと、教会の中でトラブルが発生し争いがでてきました。パウロは心を痛め手紙を送りました。そして何とかしてコリント教会に行こうと計画を立てました。教会も喜んでパウロの来る日を楽しみにしていました。しかし、パウロはその計画を断念し、コリント訪問を延期しました。その理由を「わたしがまだコリントに行かずにいるのは、あなたがたへの思いやりからです」(23)。
ところが、この事を取り上げて、パウロは浮ついた気持ちで軽々しく約束したのだ。間違いないと言っておきながら、約束を破るいい加減な人間だ、二枚舌のパウロと非難したのです。さて、問題はここからです。このように約束を守らない、いい加減なパウロが語った福音は信用できない、信じることが出来ないと言い、その人の人格を見て信じる、信じないとなったのです。私たちも社会で福音を語るときに、人々を恐れて口を閉ざしてしまう原因の一つに、自分は語るのに相応しい人間ではないと思うときです。
パウロほど福音を語るのに相応しくない人はいません。何故ならばパウロは以前、福音を嫌い、語る者を捕らえ牢に投げ込んでいたからです。その者がどうして福音を語れるでしょうか。「ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。『恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ』」(使徒18:9)。パウロはこの御言葉を信頼し、福音を大胆に語りました。結果、御言葉通り救われる人が次々に起こされコリント教会が立ち上がったのです。
パウロはこのような経験を通して神の御言葉には一切「否、否」はなく、神の約束は破棄されたり、途中で断念するようなことは絶対にない。この方にあっては然り、間違いない、すべてが真実であり、絶対的に信頼できるお方である。そして「わたしは福音を恥としない」(ローマ1:8)と告白しました。わたしたちはどうでしょうか、福音を恥としますか、恥としませんか。福音「然り、これは事実だ」
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