【主日礼拝 メッセージ 】 2010年8月1日
イエス様は金持ちのたとえを出され、愚かな者にならないために2つの事を忠告されました。1つは「貪欲に用心すること」2つめは「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならなければならない」と言うことです。では、私たちが神の前に豊かな者になるにはどうしたら良いのでしょうか。
1 神から与えられていることを知る。
金持ちの畑は豊作だったとあります。彼の畑でできたのですから、彼の所有に違いはありません。問題は、彼がそれらを神から与えられた物である事を忘れ、自分の力でできたかのように錯覚したところにあります。「いったいあなたの持っているもので、いただかなかったものがあるでしょうか。もしいただいたのなら、なぜいただかなかったような顔をして高ぶるのですか」(コリント(一)4:7)。昔の人は、作物ができるのは「自然の恵みが9分、人の努力が1分」と言っていたそうです。例えば、豊かに物が与えられていても、親の愛を知らない子どもを見たら「なんてかわいそうな」と思います。神を見ないで、自分という「エゴ」の世界に閉じこもっているのは、貧弱な生き方です。
2 神の中に命があることを知る。
神は農夫に「愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる」20と仰せになりました。自分の所有するものが自分の魂を保証するものと考えていたことです。また、自分の命は自分のものであるから好き勝手に使ってよいと考えていた。これが、自分のために富を積むことです。私たちの命を支配しておられるのは神です。この神を無視して「食べて、飲んで、楽しめ」とするのではなく、私たちが本当に喜ぶべき事はキリストによって罪がゆるされたこと。そして、この命も神の御手の中にあることです。
3 豊かさは神のものであることを知る。
物質的に豊かになることも結構です。しかし、神の前に富むことです。それは神につながり、神の教えの中で歩むことです。神と共に歩むとき「食べて、飲んで、楽しめ」だけの生き方から、崩れ去ることのない、奪い去られることのない豊かな人生を歩めるのです。「今夜、あなたの命は取り上げられる」20。この事を知っているなら、今日、何をなすべきか、私たちも考えてみましょう。
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