【主日礼拝 メッセージ 】                                                   2010年8月22日 

『主は生きている、水面の上にも下にも』

エフェソの信徒への手紙2章14-22節

吉野輝雄執事 

 同じ生物でも人間と違って魚やタコはなぜ水中で息をしていられるのでしょうか?水面下と陸上の世界の違いと共通点を知ると、生命についての考えが広がり、地球環境の豊かさに目が開かされます。今まで自分が行ったことのない国の人のことは、実際に訪れるまでは関心が持てず、分からない人たちだ、という偏見を抱いてしまうことがよくあります。しかし、会って付き合ってみれば、人間は肌の色、言語、文化の違いがあっても同じ人間の心を持っていることが分かります。好奇心と行動力があればそれを早く学ぶことができます。体験してない事にも偏見や恐れを持たず、人間らしく生きるにはどうすればよいのだろうか?これが今日共に考えたいことです。


 水の中は恐いと思っている人でもスキューバーダイビングで水中を巡れば、海に棲む生物の生態に触れることができ、恐れよりも感動を実感するでしょう。自分の人生であっても誰も確かな見通しは持てません。人生計画はあくまで計画であり、始める前は希望と同時に恐れがあり、現実はなかなか思い通りに行かないものです。しかし、振り返ることはできます。最近、今までの自分の人生をグラフにしてみるおもしろい方式に出会いました。そこで自分に当てはめてみました。ノホホンとした子ども時代、挫折の青年時代、好きな化学の研究と教育に打ち込んだ幸いな壮年時代、そして、定年まで10年を前にしての大挫折、そして今。先が見えなかっただけでなく、思いがけず水面深く沈み、あがき苦しんだ経験から学んだことは何だったのか。それは、幸いな時も挫折の時も私の人生であり、水面の下にも上にも主が共に生きておられたことの発見でした。
 「キリストは敵意という隔ての壁を取り壊し…双方を御自分において一人の新しい人に造りあげて平和を実現」(エペソ 2:14-16)して下さったのです。アーメン。


 

 
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