【主日(新年)礼拝 】 2011年1月2日
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」(7)
私たち何かをするときに『よし、やってみよう』と思う心と『やっても大丈夫だろうか』また『どうせやっても無理なのでは』『駄目かも知れないがやってみよう』などがあります。ところがどうも私たち人間の傾向として、何かに向かうときに消極的になってしまうことが多いようです。積極的な人でも、悪条件が重なると、どうしても消極的に物事を捉えてしまいます。
例えば何か壁にぶつかったときに、今まで持っていた勇気が徐々に失われたり、ときに落ち込んで、もうこれ以上進めない、進んでも仕方がないと思ったり、進むことも戻ることも出来ずに、ただ立ち尽くしてしまう事もあります。そんなとき、お先真っ暗だと諦めてしまうときもあります。諦めるという事は自分に勝手に結論を出しているようなもので、それは、まだ走れるのに途中でマラソンを棄権するようなものです。つまり「求めたって無駄さ、探したって見つからないさ、叩いたって開いちゃもらえないさ」と言うことです。
しかし、イエス様は「求めなさい。そうすれば、与えられる」(7)と仰せられました。逆を言うと「求めなければ、与えられることもない」という意味でもあります。ですから、少し求めて何の答えもないと言って諦めるならば、ここの『求めなさい』という事からはほど遠いのです。少し探してみて見つからないといってやめてしまうのも、ここの『探しなさい』という事とはほど遠いのです。有っても無くても良いものを求め、探すのではなく、無くては困るものを求め、探すのです。開けてもらわなくてもよい門をたたくのではなく、開けてもらわなければ困る門をたたくのです。私たちは何と神に求める事が、探すことが、そして、神の門を叩く事が少ない者でしょうか。この新しい2011年、神さまが私たちと教会とに準備してくださっている最も良いものを受けるため、諦めず、失望せずに、主の思いを求めて、大胆に求め、探し、門をたたいていきましょう。
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