【アドベント第１週・主日礼拝 】 2011年11月27日
今日からアドベント（待降節）主を待ち望むときです。救い主であられるイエス・キリストが私たちのもとに来てくださいました。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」（マタイ11：28）私たちは感謝と喜びをもってクリスマスを待ち望みましょう。
イエス様は弟子たちとともに湖を渡りゲラサ人の住む地方に行きました。途中、湖が荒れ狂い舟が転覆しそうになり命がけで目的地につきました。陸にあがられるとすぐに悪霊に取り付かれている男性がやってきました。そして、イエス様を見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい」（28）。
イエス様は「汚れた霊に男から出るように命じられた」（29）。すると彼は救われて正気に戻りました。その光景を見た「ゲラサ地方の人々は皆、自分たちのところから出て行ってもらいたいと」(37)。言ってイエス様を追い出したてしまいました。イエス様はこの一人の男性を救うために激しい嵐を越えて命がけで来られたのです。人々は悪霊に取り付かれた彼を嫌い恐れました。しかし、イエス様は彼を愛し救いました。しかし、その救いには大きな犠牲がありました。「悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると豚の群れは崖をくだって湖になだれ込み、おぼれ死んだ」（33）。マルコ福音書にはその数は2000匹ほどであったとあります。当時の家畜はとても大切なもので大きな財産です。それが2000匹という大きな犠牲によって彼は救われたのです。
パウロはローマ書7章で言いました。「わたしは肉の人であり罪に売り渡されています。自分が望む事は実行せず、かえって憎んでいることをするからです。わたしは何と惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか」（ローマ7章）。私たちは罪に支配され、罪につながれて、罪の奴隷となり、罪によって荒野をさ迷っていました。そんな私たちのためにイエス様はこの世に来てくださり、私の罪のために自らの命を捨ててくださりました。私たちの罪を赦しも、大いなる犠牲のうえになっているのです。そして、私たちが身も心も軽くなったのは、主が代わって重荷を負われたからです。
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