【主日礼拝 】 2012年1月29日
思いわずらいは、私たちを日々悩ませ、傷つけ、元気を失わせ、喜びを取り去っていきます。イエス様が「あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでものばすことができようか」(28)。と仰せるように、どんなに思い煩ったとしても、病気が良くなる訳でもありません。明日が来るのを止める事もできません。あの人の性格が変わる訳でもありません。むしろ、争いや憎しみの原因を作り出してしまいます。
思い悩みから解放されるには、神様にすべてを委ねることです。私たちが問題を委ねようとするお方は、私たちをつくられ、私たちを愛してくださっているお方です。委ねることは、その問題を忘れることでも、諦めることでも、逃げることでも、ましてや開き直る事でもありません。私たちが神様に心を向けるという事は、今まで自分の力で出来ると思いあがっていた傲慢な心と真剣に向き合う事なのです。そこに問題解決の道があるのです。
「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」(34)。イエス様は、私たちの悩み苦しみを分からないで、ただ『空の鳥を見なさい』『思い悩むな』と、仰せているのではありません。神様は私たちの全てをご存知です。あなたが今日、何で悩み、何が原因で苦しんでいるのかも知っておられます。そのうえで、今日の苦労は一日で十分であると言ってくださっているのです。
私たちが神様を信頼して生きるならば、明日の事は心配するに値しないのです。「神の国と神の義を求めなさい、そうすればこれらのものはすべて与えられる」(33)。これが思い悩まなくても良い、私たちの一番の根拠です。神様は強制的に何かをされるお方ではありません。今、私たちの前には、あなたは思い悩みの中で生きるのか、それとも、これからの人生、喜びに満ちた人生を歩むのか、二つの道が示されています。それは私たちの選択です。「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとを、キリスト・イエスによって守るでしょう」(フィリピ信徒への手紙4:6−7)
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