【主日礼拝 】 2012年8月12日
毎年8月になりますと「平和」を改めて考えさせられます。日本では今年の8月15日に67回目の終戦記念日を迎えます。それは遠い昔の話ではなく、私たちの教会にも戦争を体験された方がいます。数人の方々から当時の話しを聞きましたが心が痛くなりました。また、戦後、夢も希望も何も無いところから復興を成し遂げ、平和な社会をつくって来られた先輩の皆様に“ありがとう”と言いたい。
私たちは過去の過ちを二度と起こさないだけではなく、一人一人が平和を実現しなければなりません。「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)。マザーテレサが『平和も戦争も家庭から始まります。もし本当に世界平和を願っているなら、まず自分の家族が互いに愛し合う事から始めて行きましょう。もし喜びを広げて行きたいなら、まず、一つの家族が喜びをもって生活する事が必要だ』。平和も戦争も小さな家庭から始まると言いました。私たちはどのように互いに愛し合っていったら良いのでしょうか。イエス様は「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(12)と仰せになりました。
その愛とは十字架の愛です。愛する価値のない私のために、神の子が、傷つき、痛み、自分を犠牲にしてくださった愛、しかし、この愛は私たちにはありません。だが、愛であるイエス様に自分を委ねるとき、真実の愛が私たちの中に芽生え始める事を実感します。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである」(15:5)。
私たちがイエス様の愛にしっかりととどまるとき、生きる目的が与えられ、自分の使命を見出し、霊的に成長させてくださり、しっかりと実を結ばせ「愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」で満たしてくださいます。私たちは、その愛をもって互いに愛し合っていくのです。イエス様の十字架に改めて感謝をするとともに “ありがとう”と言いたい。
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