【主日礼拝 】 2012年8月26日
ある人が生物学者の研究所を訪れたときに、その研究者が研究用の“めだか”を入れてある飼育槽を指して『ほら、見てください。みんな顔が違うでしょう』と言ったそうです。更に、その1匹1匹を見ていると、よく動く”めだか”もいれば、じっとしている“めだか”もいて、それぞれが個性をもって生きている。愛情を持って見ている人にはよく分かるのでしょう。
聖書は、私たちは偶然に存在しているのではなく、私たちが生まれてきたのは、何かの間違いでも、不運な出来事でも、自然のいたずらでもなく、偶然の一致でもなく、神様が私たち一人一人を大切な存在として造られ、必要としてこの世に誕生させました。世界に約70億の人がいますが、自分と同じ人は一人もいません。神はその一人一人に「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)と仰せられています。
私たちは神の目に尊い存在であり愛されている事も知らずに、周りと自分を比べて、自分は劣っているから駄目だと劣等感にかられ、落ち込み、心を失っていくのです。逆に、自分はあの人よりも勝っている、あの人よりも優れていると優越感になり、知らずのうちに傲慢になり心を失っていきます。「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の身を滅ぼしたり、失ったりしては、何の得があろうか」(25)と仰せられる通りです。
この社会の中で人と比べないで自分らしく生きる秘訣は何でしょう。
1、自分を認め受け入れること:神は私の中の善悪も知った上で愛された事を覚え、私も自分の長所や欠点を認め、受け入れる事から人生を始めましょう。
2、神様に意識して心を向けること:「何を守るよりも、自分の心を守れ、そこに命の泉がある」(箴言4:23)とあるように、私たちは心を大切にしていかなければなりません。この社会は非情にも私たちの心を破壊しようとします。心から命の泉が湧き出るように、意識して神様に心を向けましょう。
3、人生の意味を見出すこと:人と比較して生きるのではなく、自分の人生の意味を見出しましょう。「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる」(マタイ7:7)とあります。私たちは心から神様に求め、探しましょう。必ず人生の意味が見つかります。
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