【礼拝メッセ−ジ要約】                           2000年9月17日

いのちの水を汲む者

わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。(ヨハネによる福音書 4:14)

メッセージ:岡本綾子姉
                  

 この聖書の箇所はイエス様の生涯中、最も美しく、喜ばしい場面り一つで、多くの人々の心を打ち、様々な聖画として描かれています。さてイエス様は未だ「時」でありませんでしたから、弟子達と紛争の起こりそうなユダヤを去り、ガリラヤに帰ることになりました。ユダヤからガリラヤに行くにはサマリヤを通るのが近いのですが(三日間位)この頃ユダヤとサマリヤは700年も前の、アツシリヤによる凌辱の歴史の故に、民族の純血とか信仰の形の違いとかによって、差別し反目し合っていましたので、人々は2倍もの日数がかかってでも遠回りして往来していました。しかし今、イエス様は暑い日中あえてサマリヤの道を選ばれ、聖書にあるように主の御旨が成就したのでした。

 こうして自分の国の指導者達から疑惑と反感や恐れの自で見られたりしたイエス様は、不遇なサマリヤの非合法的な暮らしをしている「スカルの井戸端の女性」を救い、更に大勢のサマリヤ人、見捨てられた罪人あつかいの一般民衆 一それこそイエスの言われる「心の貧しい人々」です一 に受け入れられ、生の重荷から解放し天の国に招かれるのです。

 イエス様は決して人を罰する為に律去を押しつける様なことはなさいません。イエス様はアガペー(神の愛)の心を大切にしていました。人間の弱さ哀しみを汲みとって、それに奇り添うようにして、全ての言葉を発し行動されました。

 正に「わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる。」(ヨハネ 7:38)とのみことばは真実であります。

            O. ルドン 「サマリアの女とイエス」


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