【主日礼拝メッセージの要 約】                                 2008年61日

和 解の使者 

 
マルコによる福音書11章1〜11節

 

富田敬二牧師

  6月は教会行事のなかで『花の日』が守られます。ヨーロッパ諸国では一年のなかで最も美しい季節だからです。日本では残念ながら梅雨の季節なのですが、慰 めを必要としている方々を見舞い、お訪ねすることは素敵な業です。

【四福音書に掲載】
 今朝は主イエスの『エルサレム入場』です。『和解の使者』とメッセージ題を導かれました。この有名な記録は新約の四福音書全部に記されており、当時のキ リスト者にとっては十字架の復活と共に心に印した出来事なのです。十字架と復活記事を除いて、四福音書が取り上げている出来事は、『五千人の給食』とこの 『エルサレム入場』の二つだけなのです。と言う事は使徒達が深い印象を受けただけでなく、その中にキリスト者に伝えたいメッセージがあるからなのです。

【使徒ペトロの回想】
 マルコは使徒ペトロから主の出来事を聞かされ福音書を記したと言われます。ペトロはあの『山上の変貌』を心に秘めつつ、『エルサレム入場』を語ったので しょう。預言者ゼカリヤ(9:9)のメッセージを重ね『見よ、あなたの王が来る。ろばの子に乗って』二人の弟子に『主がお入り用なのです』と言わせて。群 衆の歓呼『ホサナ』は、神の『これこそ私の愛する子、これに聞け』と重なったのです。

【使徒ヨハネの回想】
 ペトロと同様にヨハネも自らの福音書に『主の入場』を記し『弟子たちは最初これらのことがわからなかったが、イエスが栄光を受けられたとき、ゼカリヤの 預言がイエスについて書かれたものであり、人々がそのとおりにイエスにしたということを思いだした』(12:16)と。ヨハネはやはり主の十字架と復活を 通してマルコ同様『イエスは神の子キリスト』と告白したのです。

【われらを救いたまえ】
 群衆は祭りの仕草で手に棕櫚の葉を持ち『ホサナ』と呼び出した。『われらに救いをホサナ』と。ろばの子にまたがった王はまさに『平和の王・和解の使者』 なのです。子ろばに乗られる事が『和解の使者』を象徴することなのです。主は救いのメッセンジャー、誰の叫びも止められない石も叫ぶ事実なのです。
 
 

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